アニメ・漫画・映画の感想等…好きなものを好きなだけ(*´∀`*)銀魂とデュラがマイブーム♪ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「うた恋い。 」 の記事一覧
| HOME | 超訳百人一首 うた恋い。 第13話「定家と式子 式子内親王 権中納言定家」
『歌人、藤原俊成は息子の定家に自分の後を継いでほしいと願うが、定家に全くその気はない。親の決めた道を歩むなんてまっぴらごめんと蹴鞠に夢中な定家だったが、西行法師と出会い一転、歌人を目指すことを決める。しかし、俊成は定家が西行に影響されたと知ると気が気でない。西行を真似て定家が出家しないか心配なのだ。その話を聞いた式子内親王は、俊成に定家を自分に預けて見ないかと持ちかける。』
今回は定家本人のエピソードとなりましたけどアバンも珍しくシリアスモードに(苦笑) 花壇の第一人者 俊成の息子と言われていたけれど本人はそんな色眼鏡で見てもらいたくない らしく、蹴鞠をして遊んでいたり俊成のコピーじゃないと突っぱねる青年期を過ごしてたようで まだ若いしあんな時期もあったと諦めモードな俊成に定家が蹴った球が直撃して花瓶が割れたw 19歳になるのだからもう少し落ち着いてほしい、たとえば歌とかどうかと提案してみた俊成 しかし父親の跡は継がないし、好きで生まれた家じゃない、子供の為とかいって人の人生に 勝手にレールを引いて悦に入る 子供は親の人形じゃないし絶対歌人にならないと徹底抗戦! なんか拗れて育った遅めの反抗期みたいになっちゃってるし(苦笑) これから宮様に歌の指南にいかなければということで続きは帰ってからということになったけど 中学生みたいなことばかり、才能は親の欲目を引いても群を抜いている、みすみす腐らせる わけにはいかないしやる気を起こさせるにはどうすればいいかと俊成も親として大変ですね 一方、そんな親心がわからない定家は落ち着けなんて聞く耳持たない様子で そんな時屋敷を訪ねてきた西行に影響を受けることになるとは 歌の指南から戻ってきた俊成が見かけたのは真面目に歌の勉強をしている定家?! わざわざ出向いて歌の指南とは大変だと西行の真似して話す定家@梶君が面白いw ついに本格的に歌人を目指すことにしたと告げられ跡継ぎとして自覚が出てきたのだと感激 したのに目指すのは西行のようなアウトローな歌人ということがわかりショック(苦笑) 23歳という若さで数多の制止を振り切り出家 地位も名誉も捨て世俗に囚われない風となり 心赴くまま方々を旅歩き歌を詠む、孤独に研ぎ澄まされた完成が存在そのものを芸術へと昇華 させていくような歌人になりたいとか完全に状況に流されて酔ってますよね 大学卒業したら旅に出たいとぬかす輩とそっくりだと言われて社会の歯車の妬みと返されたw 己を貫く意志や思想があるならそういう生き方を否定はしない、しかし定家はミーハーなだけ 一時の好奇心で決めることじゃないと心配しているのにとにかく父親みたいにはならないと くれぐれも出家などと…っとうっかり口にしたから思いっきり定家の頭に浮かんじゃったり(苦笑) 本当に出家しかけない定家をどうすればいいのか相談+愚痴に西行のところへ向かった俊成 西行の生き方に影響を受けてどれだけの若者が憧れて道を踏み誤ったことかと 若いうちは守るものがないから無茶をしたがる、結婚して子供ができれば思いとどまるのでは… しかし西行本人が妻子を捨てて出家した西行の言葉じゃ説得力が皆無だったのがw 式子内親王@大原さん!! 決めたら一直線、息子の悩みを式子様に打ち明けるとよかったら一度会わせてくれないかと 狭い世界であれこれ悩ませるより新しい環境、新しい歌に触れさせれば考えも変わるかもしれない 思いとどまらせることができるかはわからないけれどと手助けしてくれることになりました 俊成が歌の講義をしている式子内親王は賀茂の斎院まで務めた人、そんな相手が自分に会いたい なんておかしいし跡目にあってほしいと俊成から持ちかけたのではないかと逆切れ! 式子様は勉強熱心で色々な歌人と歌を詠み交わしたいといってるだけ、父親の顔を立てて欲しい といわれて渋々承諾した定家に計画通りな俊成がおかしい♪ 今必要なのは働く理由、仕えるに値する人を身近に感じればきっと考えを変えてくれるはず そして緊張した面持ちでの式子様との初対面を終え、帰ってからは魂抜けかかっちゃってるしw 西行は武家で自分は公家、貴族の家に生まれたものとして王朝文化を盛り上げたいから これからは父としてではなく師として指導のほどをとすっかり変貌して決意表明してるのが(苦笑) 宮様に会わせてよかったと涙ぐむ俊成だったけど定家のお目当ては… 書も素晴らしく穏やかで美しい声が耳から離れないと一目惚れしてしまった様子で 雲の上の人だとしても空を飛びたいと思いをはせるのは自由じゃないかと翻弄されっぱなし 歌の読み合いで知識が豊富で巧みな歌を詠むけど心が浅いと言われてショックを受ける定家 人生経験も浅い、恋愛経験もあまり縁がなかったからと伝えると、二人で恋をしてみないか? ごっこ遊びと言われて撃沈したけど、かつて斎院として神に仕えた身で恋をしたこともない 仮に自分が恋をしたならどれほど苦しいか考えて恋歌を詠む、つまり歌は想像力が試される 恋に限らず何事も経験していなから読めないでは先がないというもの 訓練の一つと考え自分と恋歌の贈答をする、忍ぶべき恋なら課題にはうってつけだろうと 『さゆりばの しられぬこひも ある物を 身よりあまりて ゆくほたる哉』 恋心を隠せる人もいるのでしょうが、僕の想いは蛍ようにチカチカするので隠しきれない 『涼しやと 風のたよりを たづぬれば 繁みになびく 野辺のさゆりば』 式子様にとって定家は野辺の茂みに咲いていた小百合のような可愛い人ということだったのかな 『昨日今日 雲のはたてに ながむとて 見もせぬ人の 思ひやはしる』 出会った頃に読んだ歌という設定で詠んだという定家には想像力も随分養われた… 式子様を思って読むと次々と恋歌が浮かぶ…茶化してたけど本気入ってましたよね(苦笑) どんな返しをしてくれるのかと渡された文、御簾から少しだけ見えた手にドキっとする定家がw 『王のをよ たえなばたえぬ ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする』 この恋を忍ぶことにいつか堪えられなくなるくらいなら今消えても構わない 部屋を訪れた俊成が見つけた歌に見覚えのある筆跡と香りに送り主に気づいたようだけど あまりにも真に迫る内容の恋歌だったから二人はもしや恋仲なのかと勘違いしたようですね 互いを恋人と見立てて贈答しあっているだけ、十三も年離れ、さらに内親王となんてありえない 大歌人である俊成が下品な勘繰りをするなとここぞとばかりにせめて誤魔化してるし(苦笑) 本当の話とは実は結婚話だったようですが、出仕の時間だとそそくさと逃げる定家w とはいえ間違いじゃなくて式子さまにとってはこれは完全に遊び、どんなに心を込めて 送ったところで眼中にはないと改めてショックを受けることに… そんな気持ちのままだったから式子様にも苛立ってるところを指摘されたけれど、父親と 出掛けに喧嘩し見合い話を持ちかけられたと伝え、気が乗らないのは式子様がいるからだと 冗談めいたやりとりで話す定家にその話は受けるべき、本当は冗談で返して欲しかったものの 趣味で歌を学ぶ自分と違って歌の家に生まれた定家には子をなし歌を語り継ぐ指名がある、 どんな理由で気が進まないのかしらないがいつまでも子供のようでは困ると真面目に返される! とはいえ定家への結婚の話は式子様にとっても…だったんでしょうね ついに耐え切れず式子様が好きだから結婚したくないのだと打ち明けた定家! 茶化しているのはどっちなのか、好いたほれたを遊びと証して馬鹿にしてるのは式子様の方だと 手を掴みそのまま迫る定家は本当に好きなのにいつまでこんなことを続けなきゃいけないのか しかしままごと以上のことを求めないでほしいし迷惑だから手を離してほしいと でも去ろうとする定家を引き止めまた来て歌を詠みかわそうという約束はずるいよ… 例えどんなに酷いといわれてもこれが自分にできる精一杯、不自由さの中で歌だけが どこまでも自由、詠うことしかできない だからどうか歌って――…式子様にとっては 本当にこれだけが唯一のものなんだなぁ…そんな式子様を抱きしめ返す定家もまた(汗) 『思ふこと 空しき夢の なか空に たゆともたゆな つらき玉のを』 忍ぶことが辛くても思うことが空しくてもどうか消えてしまわないで 本当は式子様も定家のことが好きだったんだろうな、でもそれを本気にすることは不可能… 夢を歌うのは自由、また来ると約束したのち建仁元年一月二十五日に薨去された式子様 式子様が亡くなり忍ぶ恋も終わった、交わした歌を遺していても辛いだけで歌うことすら 何もかも捨てて歌を詠むことすらやめようと思った定家だったけど、式子様の言葉を思い出し… 『来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くやもしほの 身もこがれつつ』 百人一首の中で唯一の定家自身の歌ですね 待ってもあなたはこないけど、やっぱり私はいつまでもあなたを思い胸を焦がしています 「僕は詠います あなたがいなくてもずっと そして歌を伝えていく」 そんな思いが込められたからこその歌となるとまた色々と深いですね… こういう意味合いが込められてのだとしたらテイカカズラの逸話にも納得だなぁ(涙) 頼綱に頼まれた襖に貼る百首の選出も終わり改めて歌が好きだと実感した定家 歌を前にすると詠まれたときの情景が浮かび励まされる、今も昔も皆同じように思い悩んでいた 歌はまるで生きているみたいだしその命が絶えぬように伝えていきたい、後世の人々が同じ気持ちを抱いてくれたのならそれはきっと素晴らしいこと!本当にそのとおりですね!! 品のある素敵な女性な式子様@大原さんもイメージに凄くあってたなと思いました♪ 本当に超訳ながらこの時代でも共感できるようにするというのは凄いですね! 式子様とこんないいエピソードあるのにアバンではっちゃけすぎだったのは気になったけど(笑) 時代が今年の大河と被ってるので想像して楽しめるとこもありましたし いっそのこと学校の教材とかで紹介したらもっと和歌や古文にとっつきやすくなるのに(ぁ) あと作画と曲に違和感あったり…原作の雅さをアニメでも堪能したかったので残念でした 友人関係で好きなのは業平・小町・康秀、カップルで好きなのは貞明と綏子ですかね♪ 面白いので欲を言えば公任と紫式部はもっと見たかったけど(笑/コラ) キャストさん、スタッフさん本当にお疲れ様でした、ストックたまったら二期お願いします!! スポンサーサイト
テーマ:超訳百人一首 うた恋い。 - ジャンル:アニメ・コミック 超訳百人一首 うた恋い。 第12話「道雅と当子 左京大夫道雅」「うき世の月 三条院」
『道雅と当子が出会ったのは、当子が斎宮となり都を離れる前夜のことだった。もう二度と都に戻れないかもしれない、生まれ育った場所をこの目に焼き付けておきたいと望む当子を、道雅は内裏から連れ出す。束の間のひと時で心を通わせた二人はそれから3年後、当子が斎宮を退下し都へ戻ると逢瀬を重ねるようになる。しかし、内親王である当子と臣下の道雅の結婚が許される訳もなく...。』
アバンはヒーローショーでイセエビ怪人な定家と超訳戦士頼綱がツッコミどころありすぎるw 三重県にある伊勢神宮には天皇家の未婚の娘から選ばれた斎宮と呼ばれる巫女がいて 務めを終えたあとも生涯独身を貫くか天皇の後宮に入るかで臣下と結婚することはほぼなかった… 祖父 中関白と証された道隆に溺愛されて育った道雅@木内さん! 伯母中宮の御殿に一家が集まり道隆が冗談を飛ばしているのを窘めていた高野内侍 それを御簾の間から覗き見る少納言…一条天皇が渡り供の天上人も加わる盛大な宴に 祖父も祖母も父もその兄弟たちも皆それぞれが幸せそうだった中関白家の栄華の記憶――… そんな幸せな日から実家が没落してる様を思春期に道雅は経験しているのですよね(汗) 斎宮を伊勢まで見送る前日、そんな夢を見て空しくなった帰り道に宮様である当子内親王 に用心棒として任じられることになったりとちょっとした面倒ごとに巻き込まれたw 当然夜道を出歩くなんて危険と窘めたけどそんな悪人面してお咎めが怖いのかと返されたり(苦笑) 生まれ育った都にはもう戻れないかもしれないからこの目に焼き付けたいのだと必死に訴えられ 結局付き合うことになったけど、抱きかかえられて満足そうな当子が可愛い♪ 中将内侍からは落としたら承知しないと面倒賭けられてるのに注意されたりと大変だ~ 内裏が見渡せる小高い丘に到着しどんな場所か説明していく道雅だったけど、頭に抱きつき伊勢には下りたくないと泣き出してしまった当子に困惑しとりあえず一緒に泣こうとしてるのがw こういう時は一緒に泣くのが一番と慰めようとしたのに宮様の心痛がわかるはずないとまで 京の花や草、干し肉や土を渡して何とか元気付けようとするとようやく笑ってくれました! みかけによらず優しいから好きだとこのときから当子はすっかり気にいったんでしょうね もし京に戻れたら今のように背負ってここまで連れてきてくれるのか… 宮様が望まれるなら喜んでお供させていただくと約束した道雅と二人はその後どうなったのか 月日は流れ三年後、宮様の父帝三条院の退位で新帝即位により蔵人頭に任命された道雅だったけど僅か数日で罷免、権勢を誇った中関白家も今は疎まれるばかり… 道長が全盛期となる時代がやってきて追いやられていきますからね(汗) そんな時京都に戻った宮様の行列を見かけ戻れてよかったと思い立って文を出すことに 挨拶のつもりだったのにまさか返事をもらえるとは思わず久々に対面することになった二人 勢いよく抱き着いたりと宮様積極的すぎるwでもそれだけ嬉しかったんでしょうね! その後二人は恋仲になり駆け落ちの話まで… 連れ出すと約束したものの駆け落ちするという意味ではなかったと焦る道雅が(苦笑) そもそも内親王と臣下の結婚が許されるはずない、駆け落ち先で篭城を決め込んでしまえば まわりも認めざるを得ないし道雅にとっても悪い話ではないのだと当子も色々考えてるようで 当子のことを心底愛している三条院は目に入れても痛くないほどの愛でよう、今のまま二人の 関係が知られたら父の怒りを買うことは絶対だけど結婚してしまえば話は別 愛娘の夫がそれ相応の地位につけるよう取り計らってくれるはず…よかれと思って提案した 当子だったけど、道雅はそれだとまるで出世のために当子を利用し近づいたとも思われてしまう 当子自身は愛を疑っていないとしてもまわりはそうじゃないし、軽挙に出て当子や自分 中関白家を貶めるようなことはできないのだと当子のためもあっただろうけどやはり体裁とか 自分との間にある身分の差とか、後々苦労させるだろうことを思うと踏み切れなかったのかな でも、だったらどうやって一緒になればいいのか 必ず出世し公然と御所から連れ出すと! 抱きつきせっかちすぎたと笑顔で背中を押した当子だったけど内心は…ですよね 出世などどうすればできるのか、父親が政敵の道長に敗れてから自分の家は落ち目に いっそのこと道長を…と考えたけど他人を貶めたり利用するようなことは絶対にしないと 正しくガムシャラに頑張るしかないと考えたけど三条院に当子との関係が露見してしまう!! まわりが取り成そうとするのも一切聞かず厳しい監視に置かれた当子、手引きした罪を問われた中将内侍も宮から追放され最早二人の仲を取り持つことも叶わない――… 慌てて屋敷まで向かった道雅は自分達が正当に評価されるはずないし浚えばよかったと後悔 つまらない意地に捕らわれてないで連れ出してやればよかった、何もかもがもう遅い… でも真面目で誠実だった道雅だからやっぱりどうしたって無理だったんだろうな 松の木の枝に残した文を結んでおけば誰かが気づいて宮様に届けてくれることはないだろうか 『今はただ 思ひたえなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな』 あなたにあえなくなった今 ただ一言諦めるよと直接伝えたいだけなのに…切ない(汗) 道雅とも遭えず気落ちする当子の様子に一緒に月を眺めようと誘った三条院 遮る雲もなく美しく輝いて見える月、近頃目が悪くなりよく見えなくなったけど光はわかる ぼやけて見える分大きく見えるしこれはこれで中々美しいもの、月が大きく見えるのは涙のせいか さぞや自分を恨んでいるだろうという三条院、他にやりようがなかったのだと心情を吐露 内親王で斎宮を務めた当子を前途危うい中関白家の男に渡すわけには行かない、娘のためを 思えばということだけど結果的に二人の仲を引き裂いて心を痛めていたのですよね… そんな父親に自分が無知だったと痛感し反省していた当子はその話を打ち切ることに 寝所でよく昔話をしていた道雅が暗い話になってすまないと謝っていたけれど物憂げな怖い 顔が好きだと当子のこういうところ変わってて面白いですねw 道雅の暗い話を聞いているとやる気が出るし、そんな道雅に光りをあてるのは自分と思った そして道雅が幸せへと導いてくれるただ一人の殿方だと無邪気に思っていたあの頃 三条天皇の即位に伴い斎宮に選ばれ都を離れる前夜のこと、後半は当子視点でしたね 夜歩きは危険と諭す中将の言葉に用心棒でもつければと通りがかった道雅がターゲットw 喧嘩が強そうだという印象だけで任命されたけど道雅からしたらびっくりですよね(苦笑) 内裏を見ながら泣いていた当子へ不器用な方法ながら一生懸命慰めてくれた道雅 天皇の娘という不自由な身分や御所での窮屈な暮らしの患いから救い出してくれるのは道雅 物語に現れる公達のように攫ってくれる殿方だと斎宮として過ごす間忘れることはなかった 三年後、退位に伴い勤めを終えて伊勢をあとにした当子が京に戻ってまもなく道雅から文が届き 覚えていてくれたやっぱり運命の人、念願叶おうとしていたはずなのにそれは不可能に… このたびは自分が悪かった、父親の身分も考えず軽挙に及んだのが愚かだった 父や道雅の男の名目に気づけず自分が馬鹿で気づかずに勝手に夢を押し付けた、 駆け落ちを計画した際首を縦に振らなかった道雅に恋よりも家の対面が大事なのかと 本音は体裁とか面目を気にせず強引にでも連れ出してほしかったんですよね… 斎宮を務めた自分と臣下である道雅の結婚が公に認められるはずがないし結ばれるには駆け落ちするしかないことぐらいわかってるくせにどうしてあと一歩踏み出してくれなかったのか どうして天皇の娘に生まれたのか、身分の隔たりは今生では絶対に越えることができない 好き同士でも結ばれない越えられない二人の間の壁は悲しすぎる… 恋愛が実らなかったのは父親のせいだけじゃなく道雅が提案に乗らなかった時点で無理だった 自分のような人間が俗世で生きながらえても甲斐のないものと思い出家しようと思った三条院 御仏に縋り現世の罪業を滅ぼす、そうして世を捨てても直生き長らえてしまったら思い出すのか 『心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな』 生きる気力もないのにもしも長生きしてしまったらきっと恋しく思い出すだろう、今宵の美しい月を… 三条院が退位の際詠んだ世を儚む歌 物語は所詮物語で攫う人なんていえないし例え現れたとしても道雅以外受け入れられない それなら思い出を胸にいっそ尼になって俗世から抜け出すのはどうかと考えた当子 それでも長生きしてしまったら、出会った夜の月、再会の夜に輝いていた月、月だけが知る秘密の逢瀬、ついぞ日の下に顔を合わせることのできなかった恋を思い出す――… 「来世再び巡りあえたらそのときこそ私を攫って頂戴ね」 身分の差というとこは業平&高子様と似てるけど、道雅は真面目で不器用だから余計切ない… 当子様もかなり若くして亡くなってるし、この二人の恋の結末ってホント物悲しいんですよね 他のカップルは悲恋でもどこか救いがあったりするけどこの二人は(涙) 21世紀パラレルであったみたいに来世ではどこかで幸せに結ばれていてほしいなと思います! 次回「定家と式子」
テーマ:超訳百人一首 うた恋い。 - ジャンル:アニメ・コミック 超訳百人一首 うた恋い。 第11話「藤子と香子 紫式部」
『源氏物語を執筆中の紫式部はスランプに悩み、物語を書くきっかけになった幼馴染の藤子のことを思い出していた。美しく勝気な藤子は、それぞれの才能を活かして女という不自由な立場から抜け出そうと明るく夢を語っていた。結婚して離れ離れになってからも、紫式部の藤子への気持ちは変わらなかった。ある日、同僚から藤子が京へ戻ってきているという話を聞いた紫式部は、急いで彼女の元へ向かうが...。』
最近「源氏物語」の作者藤式部が気になると打ち明けた公任の冒頭からの嫌味っぷりがw ああいう根暗…アンニュイな才女は好みだしからかいがいがあっていいって面白がってるし! ここは光源氏の愛する妻 紫の上にちなんで「紫ちゃん♪」と上機嫌で呼んでみると… 光源氏でもない癖にそんな言い方しないでほしいと強く拒否られたー!!(笑) 本来あ噂に聞いてた貴公子な公任が実際目にしたらあまりのギャップに愕然としてしまったと いうことも含まれてのあとのやりとりのはずなのにカットされてるから余計悲惨なことにw 落ち込み斉信や行成に相談してみるとセクハラが許される人間とそうじゃない人間がいるとか 怒りは自身の創作物をと言い訳してみるけど自己防衛の詭弁で同じことをいったら喜ぶはず 実戦してみようと試しに同じように声をかけた斉信には真っ赤になって照れてたりと反応が真逆!! 翌日から内裏に来なくなってしまった公任に出仕してもらおうと説得を試みる行成 面倒くさいけど仕方がないと権鬼行成発動ww プライドを傷つけられた公任をなんとか引きずりだすために藤式部を無理やり連れだしたw 筆をつきつけて脅迫、公任の屋敷にお見舞いに訪れさせ一緒にお礼もいいにきたのだと ペンネームを紫式部に改めたのも公任が紫と呼んだのが内裏でも定着したことによるもの おかげで源氏物語の評判もますますよくなり名付け親になってくれたことにお礼をいいたいと! 創作の助けになったなら何よりと途端に笑顔になった公任がわかりやすすぎる~ まぁ、なんだかんだと公任を職場復帰させた行成は凄いということで(ぁ) 仕事もすっかりはかどりいつも以上にやる気にと行成の腹黒さ全開なアバンが面白かったです 本当はこのギャグパート、かなりカットされててもう少し長かったんですよね 幼少のトラウマ発動してもっと面倒なことになった公任に切れる行成や酔っ払い'sも見たかったw 今回は宇宙飛行士な定家と頼綱、源氏物語は世界最古の長編小説で書かれたのは千年前 二十以上の言語に翻訳されて今では世界中で詠まれている、作者は紫式部で清少納言より少し あとに宮中に仕えていた女性で凄い才能の持ち主だと言われていたそうですが… 今回のメインキャラ紫式部@小林ゆうさん! 画伯の声、紫式部にはちょっと違和感あったのですが聞いてるうちに慣れちゃいましたw 源氏物語の続きが早くよみたいと急かす女房達 何気なく書いた物語が評価され中宮彰子様の教育係として宮仕えするなんて思いもしなかった 内にこもりがちな藤式部にとってはこんな煌びやかな場所は自分には場違いと思ってたようで 彰子様からはゆっくりでもいいからいいものを作ってほしい、帝も楽しみにしているとのこと それがプレッシャーとなり他の女房達からの期待も相成ってますますスランプ状態に~ まわりからの重圧に必死で耐えてるものの最悪な悪循環と化してしまっているようで大変(苦笑) 期待に応えるには何を書けばいいのか、煌びやかな宮中の暮らしで盛り上げる それとも夢のように美しい恋の話を次々と書けばいいのか全くわからなくなってしまった… 長編にするつもりはなかったしただ道ならぬ恋とか忍ぶ恋を描きたかっただけ 父帝の妃 藤壺宮に対する源氏君の想い、自分も決して手の届かない人を思い続けているから そんな紫式部がずっと心に描いている幼馴染の藤子との思い出 踊りのように身軽で誰よりも強かった藤子、当時は香子と呼ばれていた藤式部は勉強ばかり すぐに漢詩をすらすら読み始めた香子に父親は自分が同じ年頃のときはとても無理だったし 学問の才能は素晴らしいと褒めてくれたおかげでそれからさらに励むようになったんですね! しかし、女のくせに漢詩なんて読むのは恥ずかしいしおかしいとからかわれることに… いつの時代も悪ガキっているんですね、とはいえこの時代は才能ある女性は疎まれるのも事実 まわりも素晴らしい才能と褒めてはくれるものの女には学問など邪魔なだけだしどうして男に 生まれなかったのか残念でならないと香子の父親ですらも嘆いていたようで… 虐められてないていた香子に気づいた藤子は仇をとってきてやるとなんとも勝気ですね(苦笑) やり返したら藤子まで女らしくないと言われてしまうと必死に説得したからやめてくれたけど 女らしくないなんて言われてナンボ、男より頭のいい香子は自慢だからと背中を叩かれてるw 今読んでいたのは白楽天 花より美しい妃を守りきれずに死なせてしまった皇帝の話 とても悲しい話なのだという香子に自分で話を書いてみてくれないか、絶対読みたいと頼む 藤子にせがまれて藤子のための話を考えて書いてみると…凄く面白いと絶賛してくれた!! 勉強も凄いし物語もかけるならどんな男にも負けない、二人で約束しようと言ってくれた藤子 自分は腕っぷしの強さで香子は勉強で絶対に男に勝つ、女に自由がないと思ってる奴らを鼻で笑って見返してやるのだと指切りげんまんした二人が微笑ましいなあ 香子にとって藤子はで憧れの人でずっと一緒にいられるだろうと思っていたんでしょうね 藤子だけが認めてくれて褒めてくれる、傍に藤子さえいてくれれば他に何もいらない そんな風に思っていたのに突然知らされた藤子からの結婚報告はショックだったんじゃ… 親に逆らえず嫌々結婚するんじゃない、この年になると腕っぷしじゃ男に勝てないと思ったし 香子は文才があるから男と渡り合えるけれど芸のない自分が男に勝つにはどうすればいいのか? そう考えたとき美貌で男を手玉にとると決めたから結婚を決めたのだと言っていたけど… 親の顔を立てるため断れなかった、奔放に見えても孝行ものだからと気づいていた香子 家に閉じこもるつもりはないし相手の男も宮仕えに理解ありそうだし踏み台にしなきゃと 辛さを隠して明るく振る舞っていたのもわかったからあえて背中を押すことにしたんですね 辛いことも前向きに考えて乗り越えようとする自分にない強さが大好き、自慢の親友 夫は地方に赴任するため結婚したら京を離れなきゃならないことが唯一心残り やはり藤子も香子と離れるのが寂しくないはずないんですよね… 本当はずっと一緒がいいし香子が男だったら絶対に嫁ぐのに、どうして男でいられないのか 藤子を一番幸せにできるのが自分じゃないんだろう、一番藤子を必要としていて愛してるのに やがて都から離れて行った藤子、間もなく結婚した香子も夫に先立たれ彰子様の下で宮仕え 藤子にはあれ以来一度も会えずじまい…早く都に帰ってきて会いたいと願う紫式部 赤染衛門@平野文さんから夫の任期が終わり京へ藤子が戻っていると知り 今度除目で甲斐守となり近々一家で出立することもわかり慌てて会いに向かうことに 相変わらず勉強ばかりだけど約束通り文才で男と渡り合っていけてると思う、物語を書いて 帝に面白いと褒めてもらえた、藤子はやっぱり喧嘩ばかりしているのか、早く会って話したい ようやく見つけられ声をかけたけど、藤子は一目みただけで挨拶もなく出立してしまう! 思わず人違いかと思ったけれど見間違えるはずがないしどうして何も言ってくれなかったのか 『めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな』 あれは本当にあなただったのか…曇る夜空の月みたいな人 見えたと思ったらまた隠れる 歌を詠み微笑む藤子だったけど子供の面倒をみなきゃならずそれどころじゃない(苦笑) 父親は愛人のところへいったとかとんでもない爆弾発言を母親の前でする息子がw わかっていてもやっぱり実際言葉にされるとキツイものがありますよね; 「会えないよ香…だって私たちはもう遠い…」 文句も言えずただ男に流されるこんな情けない姿を絶対に香子だけには見られたくない――… 宮中で頑張っている紫式部の噂を聞いたからこそ会いづらくなってしまったのかもですね 自分だけが昔の約束を引きずっていただけなのか、藤子はあの頃の気持ちに背を向けたのか 気持ちはきっと変わっていないけどその気持ちのまま生きることが許されない、女だから 女性だから我慢しなければならない、それが当たり前という時代は辛いですね(汗) 藤子の気持ちがわかったからこそ源氏物語で書きたいことが決まったと吹っ切れた藤式部 宮中の煌びやかな暮らしでも夢のような絵空事の恋でもなく女の強さ、しなやかな姿を持った女たちの姿を描き続けていればいずれ藤子が読むこともあるかもしれない 女に自由がないこの世界で砕けてしまいそうな彼女の心に響く強い女性の姿を描くこと いつか読んでくれたらまた昔のように心から褒めてもらえるかも…藤子に伝えるための物語 どんな物語を書きたいのか意味を見出した藤式部は凛としてかっこよかったです♪ プレッシャーに弱い面はあっても芯は強い女性、そんな紫式部が書いた物語だからこそ趣があって世界中の人に愛されてるのかもしれないですね、藤子への思いを踏まえてみるとまた違った面も見えてきそうだなと! 次回「道雅と当子」 http://specium78.blog93.fc2.com/blog-entry-1441.html
テーマ:超訳百人一首 うた恋い。 - ジャンル:アニメ・コミック 超訳百人一首 うた恋い。 第10話「名古曽の滝 大納言公任」
『藤原道長の台頭によって、清少納言が仕える中宮・定子の立場は危うくなっていった。行成は蔵人頭として多忙な日々を送る一方、清少納言とはどんどん疎遠になっていた。もやもやする行成の気持ちを察してか藤原公任は上から目線で仕事と女とどっちかを選ぶしかないと助言する。行成の働きによって彰子が入内。追いやられた定子の死をきっかけに清少納言は宮中を去る。すると、疲れ切った行成が現れて...。』
アバンはバレリーナな定家と頼綱にもはやどこからツッコミすればww 百人一首の元と言われている百人秀歌には中宮定子の辞世の歌を乗せているのに、 どうして百人一首では外してしまったのか――…その理由が明らかになる話でしたね 陸奥へ出立する前日、酒を酌み交わしていた実方と公任 いなくなったら何人の女房が悲しむかとからかわれてたけど、心残りがあるとすれば蕾の花 少納言が宮中でどんな風に才能を開花させていくのか自分の目で見たかったんでしょうね 気が向いたら文の一つでも出してほしい、唐代一の切れ者な公任に見事な返しができれば 少納言の評判もあがるだろうと最後まで少納言のことを案じてくれる実方がいいですね! もしできなければ元カノが大恥をかく…とはいえ絶対に大丈夫だと信じている様子で そんな実方につられて手加減なしだとこの時から少納言を意識し始めたのかもなと思ったり けれど実方が都で戻ってくることはなく旅立ちから数年後 任国で不慮の死を遂げことに… 春先なのに随分冷え込み、珍しく名残りの雪が降ったある日、実方の言葉を思い出していた公任 一方、縁側で御簾をあげ雪景色を楽しんでいたけれど女房達は火鉢の前から離れず寒そう(苦笑) 気が塞ぐことが多かったけれど清々しい気持ちになったという定子様に手が冷えたといったり して場を少納言が和ませていたりと、まわりからの風当たりも強くなっていたのかな… そんなとき公任からの手紙が届き何事かと開いてみるとそこには歌の下の句だけが書かれており 公任だけじゃなく他の人達も返事を待ちわびているということで慌てて考えてみることに 公任相手に下手な返事をしたくないし、帝が来ているから定子様に相談もできない 困っているところ返事を催促されてしまったりと大慌てな少納言は下手な上に返事が遅いんじゃ何のとりえもない…そんなとき先ほどの定子様とのやりとりを思い出すことに! 『空寒み 花にまがへて散る雪に すこし春ある ここちこそすれ』 空の寒さにまるで花とも見まかんばかりに雪が散り落ちるので 僅かに春の気配があるようだ さすがの出来栄えだと帝に進言して内侍に推挙してもいいほどとまわりからも絶賛の声が 雪の日に春を詠んだことから白居易の南秦ノ雪だと気づいた少納言 その一説「少しく春あり」を下に下の句を読み、多く雪を飛ばすを元に上の句を詠んだ 雪を花に見立てて春を添えるとは問題は易しすぎたのか、白楽天は基本中の基本…といった 公任は以前実方から同じように聞いていたのですよね、それであえて使ってみたようで 実方はいつも誇らしげに話していたし随分と気にかけていたとしんみりした雰囲気に 話を散々聞かされたせいか、こうしているとなぜか古い友人のように思えてくるのだと そして同じように公任のことを聞いていた少納言、帝の御前で元服したのをまるで自分のこと のように自慢げに話していたからおかげのせいか昔から公任と知り合いのような気がする もしこの場に実方がいたらどれほど…と思うし実方ともう会えないのは寂しいですね… 道長@檜山さんと物見遊山に来ていた公任と同行していた行成 弘仁の頃は見事に景観を誇っていたときいたけど今はすっかり水も枯れてしまった滝を見て 一時は宮廷の寵児と謳われたのに今では実方も名前すら聞かなくなってしまったと嘆きを 自分も先が見える人生だとなんだか投げやりな感じになっちゃってる公任だけど そんな滝に世の無常も重ねて歌の一つでも詠むかいう話になり誘われた行成は書記を務めると …行成といえば書家としても有名ですけど、歌詠からうまく逃げた感じがする(ぁ) そんなに思ったことが顔に出るのか、行成の方がよっぽどつまらなそうにしてるというと 元がつまらない顔だと言い返す行成に無表情の練習をするかとかこの二人のやりとりがw 朝議をサボって物見遊山、一緒にサボってるのだから同罪だけど一番悪いのは帝 道長の娘の入内を認めずその腹いせに朝議をすっぽかすのも大人げないとどっちもどっち しかし朝廷をまとめるのは道長の他にいない、帝に折れてもらわないとと政が滞ってしまう… 入内を認めないのは定子様を守るためだけど何の後ろ盾もないため立場はかなり危うい状態 美しい話であっても私情で執政はできないしそこを諌めるのが蔵人頭である行成の役目ではないか 中宮側に親しい人間がいるから気が咎めるのかと少納言のことを突かれてしまいましたね 仕事に情を挟むな、仕事か友達か選べない場合どちらかを切り捨てるしかない…厳しいけれど公任のいうこと最もだろうしこの時代なら尚更でしょうね(汗) 『滝の音は たえて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ』 昔あった見事な滝の流れる音はもう聞こえないけれど名前だけは残って今も語り継がれている 公任が作った歌のように本当に名前は残るのか、栄華など夢のように儚い、世俗にしがみ付いて 何を成そうと生きたことさえ忘れ去られるのでは…行成もこの先の不安は胸に抱いてたんですね… 消えていくものを見るにつれそう思えてないけれど一縷の望みはある、 自分や自分の友人の歌や行成の書、行成の友人の書いたものはいつまでも残るかもしれない 何にせよ先のことはしりようもないし流れに身を任せ儘ならない世の中を上手に生きる他ない 公任なりにこういう考えに行き着いてのことだったのかな、どうにかして残したいと言う 強い心があって読まれた歌だからこそ後世に残ってると思うとやっぱり深いなあと思います! 定子様を皇后の座に置き、彰子様を中宮に…帝の正妻を二人とすることにした道長の決意 を促したのは行成、躊躇ったもののやはり公任のアドバイスどおりにしたことだったようで… 何があっても定子様を守ると心に固く決意した少納言! けれど気落ちが原因なのか徐々に体調は悪化し長保二年十二月十六日、御子を出産の後定子様は亡くなってしまう―――… 仕事中もぼんやりしている行成も相当心を痛めたんでしょうね… 蔵人頭の激務をこなせる人材はいないという理由で昇進願いも却下されたり、友人二人が相次ぎ 出家したりしてあくせく働く自分が急に空しくなってしまったのではないかという噂も… 定子様崩御の後宮中を退出した少納言とはあれからすっかり交流もなくなってしまったようで たまに連絡を取り合っている公任から近々摂津に下るという話を聞いたとわかることに! 親しくしていただしお節介だとも思ったけど一応伝えておいた方がいいかと思ったと、親密 だったから気落ちしてるんじゃないかと公任なりに心配してくれたんじゃないのかなと 自分に告げることもなく少納言が都を去ってしまうのはショックですよね 彰子様の立后以来後ろめたく疎遠になっていた 行成も自覚なしに壁を作ってたんじゃないかな… これでは利害の一致関係で付き合っていた忠信と変わらない、立場の違いも超えて信じ続けたり するのは難しいといった少納言の言葉も思い出し無性に疲れたと追い詰められてる様子で(汗) その夜、密かに少納言の屋敷に出向き鶏の鳴きまねをして外へ誘い出した行成! すぐに御簾をあげて確認したからやっぱりちょろいじゃないかと指摘するのがw でも冗談もここまでで恋の関は超えないから昔のように夜話の相手でもしてほしいと訴え… 自分がしたことを恨んでいるのかという行成に男の世界の機微ならわかっているつもりだし 帝と道長が手を取り合わないと政は立ち行かない、彰子様の立后はそのため必要なことだった 国の未来を思えば正しいことをしたし公家としては立派…どうしても気が咎めるなら定子様が残された御子たちのことを守ってほしいと頼まれる… 定子様以外に仕える気はないのか、御所で御子様の成長を見守る道もあるし道長から再出仕 の誘いもあったはず、定子様一の女房だったから最初は周りの目も厳しいかもしれないけれど 才能溢れる少納言が去るのは惜しいし、理解者である人だから傍にいて欲しかったんだろうなぁ 「あなたのことは俺が必ず守るから!」 必死に訴える健気な行成にほろりとしてしまう~! 気持ちは嬉しいけれどそのつもりはないし自分にはやるべきことがある、 以前書いていた枕草子には一家の没落も定子様の死も悲しいことは何一つ書いてない 後世に伝えたい定子様の姿は明るく聡明だった笑顔だけ、楽しかった日々を楽しいまま草紙に 閉じ込めることが清少納言の務めなのに忠勤に励んだ自分が別の場所に出仕したなんて話が残ってしまったら台無し、自分はこの先の舞台に現れてはいけない、務めはまだ続いているのだと 御子への心配より仕事をとる、仕事第一はお互い様… 下らない話をしていた頃が一番楽しかった、戻りたいなんて後ろ向きな考え方はしない 御簾を下げて廊下側から現れた少納言と初めてちゃんと対面することになった行成 少納言の頬に手を添えてキスした行成、なんとも穏やかな時間だけど切ないなあ… 「楽しかった思い出は戻りたいと今を嘆くものではなくて前向きに今を頑張るためにあるのよ」 昔を思い出すたび悲しくなったりしないようまっすぐ生きて豊かな人生を送ることにしようと せっかく晴れて両想いになれても結局一夜限りの関係で終わってしまったんですね 辛かったこの別れの冬もいずれ雪が解けて春を迎える、そうして自分達の想いはまたどこかでそれぞれの花を咲かすだろうと笑顔で別れた二人 行成は定子様の御子である敦康親王の家司となり親王が亡くなるまでその任を全うした そして清少納言が残した枕草子は今に伝わっている――… 『夜もすがら 契りしことを 忘れずは 恋ひむ涙の 色ぞゆかしき』 『私と愛し合ったことを忘れてないなら 世を去った私を乞うてあなたが流す涙の色はどんな色かその色が知りたい』 後年の定子の心細さを秘めた悲しい歌を定家は百人一首から外した定家 現存する枕草子の写本 三巻本は定家の手によるものと言われているけれど枕草子を書き写しながら定家が何をくみ取ったのか、いずれにしろ世に知られている百人一首に定子の歌が入らなかったことで中宮定子ときいて真っ先に思い浮かべる姿は枕草子の定子 後世に伝えたい定子様の姿…清少納言が望んだようになったのですね 枕草子の裏側にこんな逸話があったとは~自分の人生までもかけて定子様に尽くすとか(涙) そして清少納言の意思をくみ取ってくれた定家の心意気にも感動するところがありました 公任も単なる嫌味キャラじゃなく友人の背中を押してフォローしたりとカッコイイところも 超訳だけど作者さんの愛溢れる解釈は素敵で好きです♪ …あ、公任といえば紫式部が出てきてからが本番なので期待してますw 次回「香子と藤子」 http://specium78.blog93.fc2.com/blog-entry-1430.html
テーマ:超訳百人一首 うた恋い。 - ジャンル:アニメ・コミック 超訳百人一首 うた恋い。 第9話「少納言と行成 清少納言」
『藤原行成は友人から清少納言を紹介される。共に親が有名な歌人でありながら和歌が苦手という共通点から2人は早速意気投合する。行成は聡明でありながらどこか打ち解けない清少納言が気になり、いろいろとアプローチを試みる。しかし、清少納言は友達以上の関係を認めない。そこで行成は1通の文を出すのだが...。』
今回のアバンは刑事&鑑識コスの定家&頼綱w もはやここは完全にフリーダムでカオス状態になってる気がする(ぁ) 子供の頃から笑ったことがないと言われている行成がどんな人物だったのか捜査開始――!! 父親である義孝が夭折したのは行成が三歳の頃、仁徳もあり歌人としても優れた人物 その息子ということでまわりの期待もあり人並み以上に努力し歌を勉強したもののそれなり にうまいと言われるだけで親と比べて歌の才能がないと思うようになってしまったようで… 朝早くから仕事に取り掛かろうとする行成を見かねて中宮の御座所に誘った斉信 愛想を振りまく斉信は女房達に人気もあるようだけど、対して全く愛想ない行成が(苦笑) これから後宮の出入りも増えるし仲良くして置いたほうがいいし苦労の末この地位につけた のだから下らないことで評判を落としてもつまらないと見かねてアドバイスしてくれました いい女房を紹介してやると言われて会うことになったのが清少納言 定子様の信頼も厚く賢い女性だから安心して物事を頼める、友人を褒めるのが趣味みたいだと …実際はこの時から既に今後のことを考えての人付き合いということだったんじゃないかな 歌人として名高い元輔の娘、歌を詠みかけられでもしたら面倒だと考え込んでいたところ 蔵人頭としてやってきた行成がいつ来てくれるか局が色めき立っていたのに自分だけ先に 紹介されるのは気が引けると言われてモテ期到来と顔をつっつかれてる行成が面白かったw 色も風流も弁えぬ無骨もので期待には添えないと謙遜する行成に謙徳公の一族は秀でた人が多い 歌には素養があるのではないかと聞かれたものの苦手だし下手の横好きも見苦しいと答えるや 歌人の誉は曾祖父の代、親が立派だと苦労すると共感してくれた少納言に興味を惹かれたようで 親の意を借り下手糞が我が物顔するのはダサい、拙い歌で親の名に泥を塗りたくない―― 歌嫌いが嘘ではないなら自分たちは仲良くなれるんじゃないかとここで意気投合したんですね! 行成にとって歌で比較されるのは嫌だったろうし理解してくれる人は初めてだったんじゃないかな それ以来少納言にばかり取次ぎを頼むから女房達が愚痴っていると漏らした斉信 そんな時二人の前を通り過ぎた実方が実は少納言の元彼だと知って思わず動揺する行成 花見の途中雨に見舞われ皆が一目散に雨宿りしようとする中ただ一人その場に残り 『さくらがり 雨はふりきぬ おなじくは ぬるとも花の かげにかくれむ』 実方だけはどうせ雨にぬれるなら桜の木の下で濡れたいと古い歌を詠んでいたそうで 実演は見事だったかもしれないけどわざとらしすぎてかえって風情がない、雨宿りもしないで ずぶ濡れになるなんて馬鹿だと毒舌モード来たー!!大人しく見えて実は…なパターンですねw そんなやりとりを聞いていた公任が早速実方本人に告げ口してるし! かなり辛辣だといいながらもおおらかに対処する実方には大人の余裕を感じます♪ って言伝にきた行成をあえて部屋の中に招き入れてさっきまで馬鹿と貶してた実方と話を してたとか散々悪口のことを追及したりとホント意地悪~まあこれが素だし仕方ない(ぁ) からかって遊んでた公任にそんな挑発には乗らないといわれて残念そうにしてましたね これから陸奥に出発する実方、公任はいたずら隙なだけで根はいいし仲良くしてほしいとフォローまで 抽象を気にも留めず立ち振る舞いも優美、確かに女性にモテるのもわかる気がしますねw 少納言の元恋人…かとそのまま出て行こうとしたけど下げた御簾に引っかかり冠が落ちたー!! ちなみにこの時代頭髪を晒すのは下着姿になるぐらい恥ずかしいことだったそうで(苦笑) 怒りをおしこめて何事もなかったように被り直し冷静にその場を去って行った行成 ってこれが十訓抄の元となった話だと考えると興味深いですw 父親は昔落馬し冠を落としたことがあるけど禿げ頭だから落ちて当たり前といったとか 切羽詰まったときの振る舞いで男の真価が問われるのだと少納言にも慰められることに 褒美に扇を外して顔を見せてほしいと要求~本人は冗談といったけど本心はどうだったのか いつもある自分との間に一線を引いている少納言――…それを取り払いたいと思ってたのかな 年が明けて間もなく、中宮定子様の兄弟が誤って法皇に矢を射かけてしまう事件が!! 責任を負うように断髪し帝の子を身ごもったまま宮中を退室した定子様 権勢を誇った中関白家道隆なきあとは没落の一途、道長は定子様を退け自分の娘を妃に… 清少納言も里帰りこれからは道長ではという声もあがっている中、思い立った行成は行動に! 夜更けにわざわざ少納言の下へやってきた行成によほどの急用かと取次ぎを受けるけど 普通に業務連絡にやってきたとわかって軽くショック受けたりとこの温度差が面白い♪ 他の女房に頼めばすむことをわざわざやってきて他の人に頼む気はないし、少納言がいないと 仕事に支障をきたすとまで言われたら思わず反応しちゃいますよね! そんな気遣いが伝わったのか、定子様と少納言が宮中に戻ることが決まったのは翌年のこと 蔵人頭行成は義孝の息子ということもあり着任当初は期待を集めていたものの、大体の人柄 がわかって以降付き合いいづらいし興ざめしたとすっかり評判が落ちてしまったようで(苦笑) 堅物で愛想は悪いけど仕事に関しては有能でよく付き合えば面白いところもある… 何とかフォローする少納言だけど、行成が頼みごとするのはいつも少納言だから懸想してるのか 朴念仁でも殿方は殿方、少納言が褒めるならいいところもあるのだと定子様も便乗してくれた! 定子様@折笠さんボイスが予想以上にキャラに合ってた感じが♪ 少納言がフォローしてくれて定子様への面目を保ってくれたとその件を聞いて安心してる行成がw どうにか他の女房とも仲良くする努力をしてほしいと訴える少納言に嫌だと即答するし! 広く浅くというのは性に合わないし万人と適当に付き合うよりただ一つでも絶対の友愛を築けた人生こそ価値がある…行成も人付き合いが不器用なんですね(苦笑) 『改まざるものは心なり』人の本性は改めようがない、頑固は生まれつき 『あらたむることはばかるなかれ』間違っていたら潔く改めよという教えは無視するのか 勝った…と心の底でニヤリな清少納言はやっぱりつい勝負ごとにしちゃう癖が出てるし 性格を改めろと無理を言うなら誠意を見せてほしい、面と向かって助言をくれるなら考える… このあたりは行成と少納言の駆け引きって感じでニヤリとしちゃいます! …こういうちょっと強かなところ義孝との血の繋がりを感じるなあと思ったりw 相手がここまで頑固なら誠意を見せても無駄だと突っぱねられて結局ここで話は終了 用事があるからさっさと帰るという行成に拍子抜けして御簾の奥から出てきた少納言、図々しく居座るかと思えば理由をつけて帰ろうとしたり行儀がいい…引かれたら引かれたで寂しいんじゃ(苦笑) 一向に打ち解けてくれないので距離を詰めかねているといったらどうするのか――… 馬鹿なこと言ってないでさっさと戻れと追い出してたけれどドキっとしたんでしょうね 殿方一人引き止められないのは存外ふがいないことだと定子様にからかわれることに ただの友人と言い張る少納言に局に押しかけて居座るものなのかとか、そんなに仲良し なら付き合っちゃえばいいのにとプッシュする定子様のキャラが結構好きだ(笑) 六歳も年上だし若い公達を捕まえて咲かってると笑われるのがオチ、いくつになっても魅力的な 女房は主人の自慢、鯉の鼻を咲かせるのも務めのうち…煽るとホントこの二人は面白いなぁ 自分だっていつ見限られないかと心配しているという定子様に絶対にありえないと告げる少納言 道隆亡き後帝の寵愛だけを盾に後宮で戦っている、一家の命運を一新に背負い陽気を装う姿は 嘆かわしい、女房一人の醜聞が定子様の名まで怪我しかねない今呑気に恋愛なんてできない 表向きは変わらない人も味方ともいえないし行成も敵か味方かといえば敵――… 定子様が必死に頑張ってるというのに自分だけ暢気に恋愛になんて走れないとか、本当に 心から尊敬して仕えてる人だからこそ少しでも力になりたいと思ってるんだろうなぁ 宿直に向かう前、斉信と擦れ違い声をかけられ 清少納言が宮中のあれこれを書き綴った枕草子を読ませてもらうことになった行成 主要人物でうまく褒めてくれると楽しそうな斉信だけど、最近は少納言の所を訪れていない と指摘すると職場が変わり会う機会がないというけどそれで疎遠なのは薄情ではないのか? 余計なお世話だし仲良しだったのは利害関係があったから、少納言もそれはわかっているし 絵に描いたような公達と対等に渡り合う女房達、その中での自分たちは中宮を賛美する駒 褒められることが損になるわけではないしそれまでの関係、仲良くするようにいったものの 必要以上に肩入れするのは感心しない、本心から信頼しあってるというわけではなかったと… そんな心構えだからそれまでの関係にしかなれなかったのではと伝えるやだったら試してみればいいし 心を開いてほしいと口説いてみれば真面目な行成には達成できるかもと嗾けられる! 世通り昔話などするつもりだったのに一番鳥にせかされてと文に認めた行成 おかしな言い訳をする行成は愛嬌もあるのだから頑固ささえ直せばきっと持てるはず… 夜になく鳥などいないけれど、遠くは唐土にそんな鳥もいた、孟嘗君は朝にならねば開かない 関所を開かせるために鳥の鳴きまねで関所を開かせたとか、せかした鳥の声はおそらく偽物 孟嘗君が鳥の声真似で開かせたのは函谷関だけど、もし自分が同じ方法で開きたい関があると すれば二人を隔てる恋の堰と返事を書いてきた行成に変な流になってきてると感じた少納言 こういう冗談を言うような相手じゃ…本気で口説いているのかと気づくことに(笑) 誰かに嗾けられただけなら中宮つき女房として恥ずかしくないよう恋のお誘いには歌で返事を! 『夜をこめて 鳥のそら音 はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ』 嘘で開ける恋の関ではない、あいにく守りが固いのだと… 少し可愛げがないけどこれぐらい機智にとんだ歌の方が面白いと納得して出したものの 互いに歌が苦手だからと詠むのを避けていたし送るのは初めてと思うと急に照れ臭くなり~ しかしそんな歌の返事として早速行成から手紙が届くことに! 『逢坂は 人越え易き 関なれば 鳥泣かぬにも あけて待つとか』 守りが固い?誰にでも体を開くからちょろいと皆いってますよ…って最低だw 下手とか苦手とか以前に失礼で下品すぎると幻滅するのも当然ですよね! 思い切って送った歌なのに返事をもらえず残念だったってそりゃあ仕方ないかと思います(苦笑) 結局この返事は出さず会いにきた行成も冗談でも分別が必要だと軽蔑の眼差しを向けられることに 斉信に頼まれた枕草子を返すことになったけど、回し読みされてるとは思わなかったようで 褒められて損はないとまわりはいっていたけれど、自分が少納言と親しくするのは魂胆が あってのことではないし立場が違うけれど隔ても越えて仲良くなれる、したいと思っていた 立場が違うとわかっているのならそこまで思い入れないほうがいいと伝えようとしたけれど、 状況次第でそれまでの友情を覆すのか、違いも超え思い続けたり信じ続けたりするのは難しい… 「それでも俺は信じて貫こうとする何かがない人生は死んだも同然だと思う」 そんな行成の思いに思わず元輔がいった言葉を思い出すことに――… 若さゆえの実直さとも思えるけれどそんな心に触れて自分も覚悟を決めるといった少納言 恋の関はともかく心の関ならいつでも開いてあげると、ようやく受け入れてくれたようですね そしてちょっと照れ臭そうにしてる行成がいいなぁ!! 開門の証に顔を見せてほしいとか相変わらず頑固だけど不細工なら見せないでってww 前回が切ない話だったのでこういうほのぼので安心しちゃいました! 恋愛関係になる一歩手前のこの友達以上恋人未満な雰囲気もいいですね♪ それにしてもうた変。読んだらやっぱり義孝と行成って親子だな~としみじみ(笑/コラ) 次回「名古曽の滝」 http://specium78.blog93.fc2.com/blog-entry-1420.html
テーマ:超訳百人一首 うた恋い。 - ジャンル:アニメ・コミック 超訳百人一首 うた恋い。 第8話「末の松山 清原元輔」「実方と諾子 藤原実方朝臣」
『周防から京へ戻って2年後、兄の致信と末の松山の悲恋を目の当たりにした諾子は人の心に絶対はないと考えていた。しかし、藤原実方と出会い語らう中で、初めて信じられる人に出会えたと思い始める。一方、諾子の聡明さを認め、愛している実方は、諾子が自分への愛情故に宮仕えの話にも消極的で、その能力を埋もれさせようとしていることに不満を感じ始め...。』
冒頭から新聞配達してる定家にまたツッコミどころがw 前回登場した道隆と貴子が結婚し生まれた定子が一条帝中宮となり、その定子のために 優秀な女房をスカウトしようと思い立って選ばれたのがあの有名な清少納言 元々清原家は代々歌に精通した歌人の家でもあったそうで、今回は清少納言の幼少時代の話! 『君をおきて あだし心を わが持たば 末の松山 波もこえなむ』 波が末の松山を超えることがないように浮気をするなんて絶対にありえないこと、古い 歌にちなんで初恋の相手を『末の松山』と呼び愛していた諾子の兄致信@豊永さん! 末の松山から別の男性と結婚したと手紙が届き悲観に暮れていたようで… 二年前、二人の父親である元輔が周防守の任期を終え京都に戻る準備に追われていた際、 物陰で末の松山と逢瀬し、元服したら必ず迎えに来ると約束をしていた致信を見かけた諾子は 父親にそのことで文句を言うと偶さかの逢瀬に水を差すのは無粋だし大目に見てやれと言われ… 身分は低いといえど向こうは相当な物持ち、老いぼれの家に娘を嫁入りさせようとは思わないと(苦笑) とはいえやはり実際に二人が結ばれるとなると大きな問題がありそうで… 歌で誓った通り互いを思いあうことができればいずれ開ける道もあるかもしれない しかしその歌が嫌いだし将来何があるかなんて誰にもわからないのにそんな約束は信じない 自分からもしない、きっぱり言い切る諾子の考え方は残念だと言われることに その時絶対と信じていても人の心は映ろうもの、心変わりに傷つきたくないなら最初から 信じないのが賢い生き方だろうけど傷つかないかわり喜びもない、約束を絶対に守るという戒めがあってこそ人はまっすぐ一生懸命生きられるし喜びを知る、信じるものがない人生は死に等しい いつまでも待っているから必ず迎えに来てほしいと泣きながら見送っていた末の松山 しかし二年後の京で結婚の報告を受けることになり落胆していた致信に返事は書いたのかと 無様に未練を述べてもつまらぬものと思っているようだけど、先に向こうが約束を違えたなら 責める権利もある…歌を詠む気にもなれないならと代わりに読もうとしてくれた元康に 彼女が恨めしいけれど待っていてくれるのが当然と甘えて二年も放っておいた自分も悪い 年頃の娘が来るか来ないかの男を待って一人、風当りも強いだろうにどれほど心細かったか 裏切られたと感じて辛いけど、やっぱりまだ末の松山を愛してるから尚更でしょうね そう思うなら責めるぐらいのことをして平気な素振りでつまらない男に遊ばれたと思わせるな、 終わってしまったとはいえ二人の恋は本物だった、思い出までつまらないものにすることはない そうやって息子を優しく慰めてくれた元康の優しさには凄く救われただろうなぁ… 信じる者がない人生は死に等しい、でも信じ続けること 想い続けることはとても難しいこと 絶対と信じられるものを見つけられるのかとこの時の諾子にはまだわからなかったんでしょうね 『ちぎりきな かたみにそでをしぼりつつ 末の松山 波こさじとは』 あの日、二人で泣きながら誓いましたね 絶対に心変わりしないと それなのにどうして 事情があってやむにやまれぬだとしてもやはり好きなことにはかわりないし切ないですね… むしろこの時代なら二年もよく待ち続けたというほうになるんじゃないのかな(汗) 平安時代の花形イケメンといえば前期は業平!…って掲載写真のポーズがw そして後期のプレイボーイといえばこちらも光源氏のモデルの一人である藤原実方 雅な立ち振る舞いが宮中の女房にも大人気、歌人としてもとても優れた一人だったようで 実方@子安さん、諾子@茅原さん! …なんかこういう綺麗なイケメン子安さんボイス聞くのなんだか久しぶりな気がw 離婚した娘が心配だから時々見舞ってほしいと元輔から頼まれたのが五年前、暗に娘を やるという意味だと思い諾子のところへ通うようになったけれど中々姿を見せてもらえず 離婚の原因は夫の浮気に癇癪を起こしたせいだと色々聞いていたようですね(苦笑) 幼い頃から隠されて育つせいか女性は最初誰もが引っ込み思案になる、そんなところなのか? 寒いのを我慢して足しげく通ってるのだから御簾の中に入れてほしいと積極的に口説いたw そろそろ自分の本当の心も察してほしいと優しい子安さんボイスもいい(〃∇〃) 返事をくれないなら勝手に入ると言われて慌てる諾子に構わず勝手に入っちゃったり あまりにも早いし歌で気持ちを確かめてからと顔面蒼白になる諾子が面白すぎですw 『かくとだに えやはいぶきのさしも草 さしもしらじな 燃ゆる思ひを』 私の想いがどれほどか言葉では言い切れない だから触れたい 燃える思いを肌で感じてほしい 凄く情熱的でストレートな歌ですね!!しどろもどろになりながらはいって答える諾子が可愛い♪ ちょっとしたことで照れる初心な諾子がこれがどう化けるのか楽しみだと思っていたけど… 夕刻になっても訪れない実方に待ちくたびれて寝るところだったと怒る諾子! 諾子に似合う花を探していて遅くなったという理由も飲んで遅くなっただけの言い訳と指摘! 白楽天なんて基本だというけど並の女は漢詩の知識をむき出しにして既知で言い負かそうとしない 自分のプライドの高いところがダメだとわかっている、才走って男性を立てることを知らない… だから嫌いにならないでほしいと落ち込む諾子に今の話は一般論でそういうところが好きだと 才走って生意気なところが大変いいとからかう実方は諾子の扱いがうまいですよねw 夜が明け、春は惰眠を貪るのも一興と眠そうな実方に寝過ごすのは勿体ないと起こすことに 山に細く棚引く雲が白んできた空に照らされて紫色に輝き神が降りそうな幻想的な夜明け 曙はやっぱり春が一番美しい…枕草子もこうやってできたのかと思うと情緒ありますね! こんな風に感性豊かな諾子を見てるだけでも実方は凄く嬉しかったのかな… 諾子のような女性は二人とはいない、思わぬ場所で美しい春を見つけたものだと喜びに震えている 誰かにこんなに理解してもらえる日が来るとは思わなかったと諾子も信じられる人が出会えたんだなあ 「君の利発さが何よりも好きだ 私は君の一番の理解者になろう」 だけどまさかこの言葉がネックになって自分の首を絞めることになるとは… 相手に対して理解がありすぎる…というのもそれはそれでなんともいえないものが(汗) そういえば実方と公任は友人関係でしたね! 先にうた変の方に出ちゃってたから妙なイメージついちゃったようなw 道隆が定子様のために内々に出仕を申し入れたのが諾子、以前から娘に教養ある女房をと 正月からあちこち声をかけて集めているけれど元輔の娘が女房なら拍もつくだろうがどうかと 元輔から頼まれたとはいえこの話は初耳だったようですね とても賢い女性だと褒める実方に才媛とあれば好奇の的、誘惑の多い宮中に出して他の男に 心映りされたらどうするのか…そうならないよう努力するし自分の都合で恋人の活躍の場を 奪う真似なんてしない、定子様は機智にとんだ明朗な方でそんな人の傍なら諾子の才気は 発揮されるだろうだけど自分の中では心から素直に喜べない気持ちもあるようで… 出仕の返事を渋っているのは相談してからにしようとしていたという諾子に頭がいいのだから 外に出て才能を試すのも悪くない、賢しいから内裏でも浮いてしまうし認めてくれる人なんて 父親と実方ぐらい…弱気になる諾子に学才を武器にしている女官は大勢いる、宮廷に二人と ない花形女房も夢じゃない、自分は学が足りなくて話を甘受できないところがあるけれど 宮中なら話の合う相手に出会えるだろうし本当の意味での理解者を得られるのではないか 出仕したら諾子は離れていく、やりがいのある仕事と多くの理解者を得られて諾子の目には つまらなく映りそれだけ才気を愛し持て余している…嫉妬してると気づいてしまったのか(汗) そんな実方の気持ちを察したのかそこまでいうほど頭良くないし宮仕えなんて次元が違う、 ただ一人の人に尽くして自分もその人の一番になるというのが人生の理想で実方がいれば満足 「そう思うのは君の世界が狭いからだ」 大勢の中から選んだけれど諾子はそうじゃない、自分の前に現れた少し理解してくれる相手に のぼせただけで世界が広がれば気持ちも変わる…小さな世界しか知らない世間知らずだけど それなりの人生の蓄積があってその上で選んだもの、本当に実方を愛しているのに… 当分仕事が立て込んでいて会えない、あとで手紙を書くといって立ち去ろうとする実方が… 実方が傍にいてくれればいいと思う諾子の今の気持ちを偽りだとは思わない、けれどまだ大海を知らない諾子は海へ出るべき人 また近いうちに逢う約束をしていったのにそれから再会したのは随分あとの話―― これほど長い間放置しておかれるとは思わなかった、近いうちというのは空耳だったのか… いない季節は味気なくて時のたつのも忘れていたと諾子呼びすると清少納言で通ってるとw 響きがよくておしゃれだからと中宮さまがつけてくれた、絶対と信じられるものを見つけた 諾子にとっては裏切られて捨てられた…と思ってるし相当堪えたんでしょうね(汗) ここでなら多くの理解者を得られるといったのは自分だけど、利己的で薄情なところもある せいぜい用心して上手に世渡りするようにと友人としての忠告を残した実方がまた切ないなぁ 身を寄せ合って冬を越え春に別れた短い恋 季節は巡りまた草木が燃えいづる 彼女と再会するのにうってつけなこと、水を得た魚のように自分の海を見つけ自由に泳ぎ始めた 諾子は自身に満ち美しい魅力にあふれているのだろう、彼女は身に余る存在だった… 出会ってからのあの春とは違う思いで「かくとだに~」の歌を詠む実方! 想いがどれほどか言えるはずもない、だから君は知りもしないだろう、本当の気持ちなど 諾子のためにどうすればいいのか思い悩んで結果身を引いたのかな… これから才能が開花するだろうことがわかってたからそうしたんだろうけど、諾子は宮中に 入るより一緒にいることを望んだのにすれ違って結ばれなかったとはやっぱり切ない(汗) 次回「少納言と行成」
テーマ:超訳百人一首 うた恋い。 - ジャンル:アニメ・コミック 超訳百人一首 うた恋い。 第7話「義孝と源保光の娘 藤原義孝」「高内侍と道隆 儀同三司母」
『藤原義孝と従兄弟の藤原道隆は、現世に未練を残して亡くなった武士の霊が廃寺に出ると聞き、供養に向かう。道中、義孝は、文を交わしている源保光の娘に誠意を示すため、昇進して身分が安定してから会いに行くつもりでいると話す。道隆はあきれ、文ばかりでなく、男が行動で示さなければ女性を不安にさせることもある、と助言するが、義孝はとりあわない。やがて廃寺に着いた二人は、武士の霊に襲われて......。』
工事現場の作業員コスをして現れた定家&頼綱 頼綱の依頼で定家が選んだ百人一首は約三分の一は藤原一族が詠んだ歌 かくいう定家も藤原氏、頼綱も藤原仲間なのだとか…確か道長のお兄さんの子孫でしたっけ あの頃の宮中は藤原率高かったから藤原君と呼べば皆一斉に振り返ったとか(苦笑) 今回はそんな藤原氏御曹司義孝と道隆の話!! いとこ同士でとても仲がよかったと紹介してたけど、交通整理が乱れて大渋滞に~ 摂政 太政大臣家に生まれた藤原義孝@石田さん! 信仰心に厚く養子に恵まれた彼は宮中の女性からの評価も高く将来を嘱望されていた そんな義孝には源保光の娘という許婚がいた――… 待ちわびてはずの手紙なのに、読んだあとため息をついたりとなんだか寂しそうで 道隆@大典さん!! 見た目は優男な感じだけど流鏑馬も得意な道隆はまわりからの人望も厚いようで 左京の外れの破れ寺に武士の霊が夜な夜な出るからと道隆の親・兼家に呼び出された二人 武士は宮中に仕える衛士だったけど、己の不遇を嘆いて阪東に下ったものの京に女性を残し いつか迎えに行こうと思っているうちに女性は捨てられたと思い込み悲しんで自害してしまった 武士はとても後悔し、そんな悔恨のせいで成仏できずにこの世に残っているのだと 物詣をかねて供養しようとする義孝に対しさっさと出て行こうとする道隆が(苦笑) 少しは義孝を見習って仏道に邁進する、肝試しと思って行ってこいと背中を押されたけど… 道中内司所で好みの女性を見つけてアタックするべきだと思ったと恋愛話を展開してましたw 保光の娘とはどうなっているのか、手紙のやりとりをしているけれど後姿を見ただけで顔は まだ見たことがない、猫を飼っているのもわかっているけれどまだちゃんと会ったことはない 秋の耳目を待ってから、位があがってからの方が先方の面目も立つだろうと考えている 生真面目で朴念仁、延々文のやりとりばかりでは相手も不安がるし縁談に気乗りしないのか 気持ちは文で伝えるだけじゃなく行動で示さなければならないときもある、多少強引でもそういう 力強さに女はくらっとする、でもそれは男側の考えであって乱暴な振る舞いは好まない 聖女フィルターかけてるから無理させてるんだよってズバズバ突っ込まれ~ やたらと急かしてるのはこんな話でもしてないと怖くてたまらないから…こっち系は苦手なのか 兼家の話を全て信じたわけじゃないけれど本当に苦しんでいるなら捨て置けない 取り殺されたら…と怯える道隆にそうなったらそうでいいし自分にできることを疎かにするのは 正しくない、一日一日を大事に悔いのないようにすると決め生きているからいつ死んでも構わない なんだか随分達観してるというか悟りを開いてるような印象がして(苦笑) そして目的の廃寺はいかにも何かでそうな雰囲気!! ついたとたん義孝の背中にくっついて離れない道隆はホント怖くてたまらないんでしょうね 今度手入れに来ようと暢気な義孝と対照的に誰もいないからさっさと帰ろうと逃げ出す気満々 中を調べようとしていたところ、目の前に現れた甲冑を着た武士! 少しも動揺しないでお経唱え始めた義孝の肝の据わりっぷりが半端ないですw 刀を振りかぶられてもそのまま微動だにしなかった義孝は一体どうなってしまったのか 夜中、保光の娘のところへ訪れた義孝はやむをえない事情があり先ほど死にかけたと 斬られたのは瓢箪だけ、武士の正体は兼家でした!! 少しも顔色を変えないからつまらないとドッキリ作戦だったようでw すました甥をびびらせてやりたい単なる肝試し―― 茶番だったけれど本当に死ぬかと思ってさすがに焦った、死ぬと思ったとき心残りが… 会うまでは死にたくないし未練は残したくないから屋敷を訪れたのだと言う義孝 もう会えたのだから未練はないのか?でも会えた今となってはもっと間近で見たい もっと永らえて共にありたいと思ったし自分が知る以上に欲深いと気づくことに! ようやく顔をあわせることができた二人、手紙ばかりで少しも来てくれないから不安だったのだと 道隆がいっていたようにやっぱり放っておかれてるようで寂しかったんですね 『君がため をしからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな』 いつ死んでもいいと思っていたけど君に会えた今 いつまでもいられたらと願っている 義孝は三年後、二十一歳という若さで急逝することに――… 愛する人との僅かな時間をどんな気持ちで過ごしたのか 儚くて繊細なイメージのある義孝に 背景の月下美人の花言葉も相成ってなんだか余計切なくなってしまいました 義孝の子供をあやす道隆がまだ独身だった頃… 幾人もの妻を持つことは貴族の男の習い、それを咎めず黙って奉仕するのが女性の理想の姿 けれどそんな女がいるのか 後半は道隆が好きになった高内侍こと高階貴子との話! 大事なのはつりあいではなく愛だ、でも所詮は貴族の御曹司で遊ばれ捨てられるのが関の山 結婚はもっと慎重に考えなければならないし身分に相応の妻を持ってないと後々不都合が生じる 家柄ではなく恋愛結婚に意味があると思っている 軽々しく口にしてはいけないし自分を妻にしても何の徳もないだろうという貴子に未来予想図を喜々として語る道隆が(苦笑) 結婚して子供が出来ても愛した女性の子供だから可愛くてたまらない 家族のためがむしゃらに 働き子・孫の代まで栄えさせようと一生懸命になるはず、貴子といれば人生は会いと喜びに 満ちる未来が初めて会ったとき頭の中に瞬時にイメージとして浮かんだのだと! 正妻は貴子しか考えられない、だから自分と…とストレートな告白で口説く道隆が男前ー♪ 遣いが戻らないから中将が怒りはじめてるってまだ勤務中にこんなことしてたのか(苦笑) 名残惜しいけど続きは今度で色よい返事を聞かせてほしいとダッシュで戻っていった!! あまりの勢いに御簾がはずれちゃってましたけど(苦笑) 一つのことに夢中になって度が過ぎるところがあるけど結婚したら頑張るのも本心、よろしく 頼むと応援する道隆の言葉に結婚が励みになるはずないとどうも貴子は踏み切れない様子で 通う相手の多い人で自分は物の数にも入らないと何が臆病にさせてしまっているのか 噂ほどじゃないとわかってもこれから先そうだとは限らない、宮仕えの経験がある貴子に とっては男の様態も手に取るようにわかると男に対しての価値観は諦め入ってる感じで しかし急にわかっているなら道隆の正妻になるのはやめておいたほうがいいと告げた義孝 …こうやって揺さぶりかけて貴子を試してる雰囲気でしたねw 道隆には縁談の話も来ている、前途に少しでも有利な縁談をと兼家が薦めていて決まりそう 殿方のご縁立つは妻次第だと強がって諦めた風を装う貴子に物分りがいい女性の鏡だと 男の浮気心に悩まない女なんていない 誰もが平静を装いつつ将来の不安に耐えている 醜い感情に苛まれたくないから拒んできたのにいつの間に道隆にこんなにも惹かれてしまったのか その夜、訪ねてきた道隆に辛くあたる貴子! 放蕩が先方の耳に入ったらどうするのか、縁談の話を聞いたと… 結婚前に遊びたい気持ちはわかるけれど遊ばれる側の気持ちは考えないのかと辛辣な言い方を 昼間の言葉も何人の女性に同じことをいったのか、卑しい身分と侮ってあんまりだし自分 だってプライドがあるのにとあたってしまう貴子の気持ちもなんともいえないものが 醜い心根と思っただろうからこれきりで忘れてほしいという貴子にもう縁談は断っている すんだ話を蒸し返されるとは思っていなかったと道隆が想いを打ち明けてくれました 女好きだから疑うのは無理はないけれど心にもないことは言わない 本気で正妻にと考えている、親が決めた相応の縁組となると正妻にしなければならなくなる 貴子の立場がなくなると思って断ったし愛する女性を日陰者になんてしたくない この上振られたらやりきれないと打ち明ける道隆に通称ではなく本当の名前を教えた貴子! 一生自分が一番でということを約束してくれるのなら、自分のものでいてくれるのなら… すました顔の裏にある情熱が好きで愛している、一生幸せにすると約束した道隆と両思いに!! それから道隆とうまくいってよかったとお祝いする義孝は縁談が反故になっていたことも 知っていながら貴子を素直にさせるために一役演じたというわけで意地悪してたんですよねw 友人の真心を疑われいい気がしなかたというのもあった、根は一途な男 鯉の噂の数々も一生大事にできる相手を探してのことでようやくいきついたのだし これからは幸せにしてくれるだろうと二人のことを見守ってくれた義孝もなんだかんだいい人です 一度実家に帰るという貴子、双方の親が納得するまでは婿として通ってもらう 学者の親が怖くて苦手だといって睨まれてたりとこういうところは相変わらず(苦笑) でも子供ができたら正式に家に迎えるしそうなれば誰にも文句は言わせないと こうして幸せの中にあってもやっぱり不安はつきないし男は外の世界で成長していくもの、心が今と変わらない保証はない 『忘れじの 行く末までは かたければ けふを限りの 命ともがな』 一生君だけと誓うけれど人の心は移ろう だから私は今日死にたい 最高に愛されたまま 一番の絶頂期だからこそあとは下っていくだけとか考えてしまっていたのかな… その後、無事に道隆の子を出産した貴子を正妻に迎え 娘 定子は入内させ中宮となって玉の輿 父親の後を継いで関白就任し孫を溺愛した人生を送り死後義孝と再会! 精一杯生きられたけれどやっぱり悔いは残る、自分が幽霊なのに怖がったりと楽しそうで何より♪ 義孝の話もいいんですけど、他の話と比べるとちょっと薄い感じがしてしまって勿体なかったなと(苦笑) 次回「末の松山」
テーマ:超訳百人一首 うた恋い。 - ジャンル:アニメ・コミック 超訳百人一首 うた恋い。 第6話「うた変。+(プラス)」
『今回の「うた恋い。」はなんだか一味違う!「超訳百人一首 うた恋い。」のスピンオフ「うた変。」のアニメバージョン。定家たち出演者が様々なシチュエーションで大暴れ!牛車で平安の町を駆け回る!?平安時代にホストクラブ!?定家MCのトーク番組に、何故かカードバトルまで始めちゃって、一体どうなるこの番組!?』
今回は本編とは完全に違うパロディネタで大暴走!! 予想してたどおりキャラ崩壊しまくってましたがこれはこれで面白い♪ 冒頭はG1グランプリもとい牛車グランプリ、つまり牛舎レースが開催されることに!! 平安の世に新しい風を吹き込む一大イベントとしてコースと参加者の発表が行われる! それにしても紹介の仕方が…既にツッコミどころ満載だけど黒主だけ予選落ちしてるし(苦笑) 最早時代設定無視してメンバー勢ぞろいできるのがパロディのいいとこですねw 定家の部屋 その1! ゲストは業平・小町・康秀の平安初期を彩る三人衆 揃って六歌仙に選ばれた一人、業平は光源氏のモデルとも言われているイケメン、小町は 世界三大美人の一人で康秀は…うまい言い回しが見つからずダジャレの名手とフォローされてるw 男子二人に女子二人の鉄板の組み回せだけどラブトラブルとかは一切ないとばっさりなのが(笑) 業平がプレイボーイすぎるということもあり小町もそりゃ警戒しますよね 帝の妃候補に手を出したり斎宮未婚の内親王から選ばれる特別な存在、帝人の娘や姉妹など にまで及んでいたというからさすがの定家もかなり驚いたようで! 恋に障害はつきものでびびっていたら恋愛なんてできないと言う業平にとんでもない肉食系だとw 提供カットでも使われてた狼男な業平似合うー!諏訪部さんボイスで台詞ほしかった♪ 21世紀あたりには絶滅危惧種になってそうだとかさらりと予知してる定家が 絶滅希望種だと言い換える小町は、尚更ターゲットになるんじゃないのかということだけど 巨乳が好みだとここから胸ネタになり、運命の相手だと思った高子様はAAだったとか失礼すぎるw ちなみに綏子はGカップとかいう情報にびっくりなんですけど! 暴露されそうになった小町の見事なアッパーが決まりノックダウンされた業平は自業自得ですよねw 万葉の昔から男女がお互いに歌を詠みかけ一夜の愛をかわしあったかの有名な場所 筑波山 相変わらずテンション高い小町はなんとも楽しそうだけど、赴任先の三河を通り越してまで やってきてしまった康秀、仕事があるからと別れようとした矢先口説きモードオンになった 業平と二人きりにしたらまずいということで仕事放置でここまで追いかけてきたんですね せっかくここまで来たのだから自分たちで歌垣を開いてみないかと現代風に言う合コン開始!? このメンツでというと女性が一人足りないからそのあたりで適当な相手を見繕うからあとは 勝手にとこの場を離れて行った業平、康秀のために気を利かせて二人きりにしてあげたのかw お坊さんのコスプレをしてるから俗信を少しは捨てればいいのに、ってそれは無理じゃ~ 無茶ぶりされたとはいえここは思い切るべきだと狼狽しながらも好きだと告白したー!! …って精一杯頑張ったのに噴出して爆笑された康秀可哀想すぎる~冗談だと思われただけ しかも自分は面食いだとも言われ完全に眼中にないということが確定しちゃったり 歌垣ごっこでの設定は小町が人妻で康秀は人妻に恋してしまった悲しい男…侘しすぎるw 歌枕の筑波山もちゃんと入れて歌をお願いされたのに『つり日和 くいつき悪いよ ばかやろう』 ホント酷い歌で適当になっちゃってるんですけど小町は爆笑しちゃってるしww そんな二人を見守ってた業平だけど全然いい雰囲気にならなそうだからつまらないって(苦笑) 定家の部屋その2! ゲストは良少将と呼ばれた人格者の僧正遍昭、仁明天皇が亡くなったあと忠義を立て出家し 宗貞という名前を捨てて遍昭と名乗るようになったと紹介されたけど今日は宗貞と呼んでほしいと 世間では遍昭=工口坊主と思われているのだとか遍昭の名であまつ風の歌をとったせい… つまり煩悩がとれて悟りが開けてないのに…ってことですか、可哀想に~(ぁ) 出家した後僧正の位にまで上ったから敬意を表したということだけど知らない人から見れば 誤解を受けてしまうわけでここからどうにかして必死に言い訳する定家! 名前が複数あるのは難しい、貞信公や謙徳公、女性は本名がわからない人も多くニックネーム のままとっていたりするし清少納言や紫式部、小野小町も…と小町の名前が出てきたところで 定家の会話をスルーして吉子との回想に入っちゃった宗貞! 姉妹しかいない吉子は家では人形遊びばかりで宗貞と外で遊べるのを嬉しそうにしていたようで まるで妹ができたみたいで楽しいという宗貞に、お兄様と呼んでもいいのかと それ以来本当の兄妹のように育ってきたから恋愛に発展することはなかった… 吉子もお兄様と呼ぶし自分もそれでいいと思ってきた、でも百夜通いが達成したら結婚する しそんなやりとりも卒業して名前で呼びあう仲になるだろうと言われ思い浮かべてみるけど お兄様呼びの方が背徳的でいいとか宗貞のキャラが崩壊してるけどそんなとこも面白くてGJ☆ ホストクラブ平安! …って予告でやってたあれが来ちゃいましたねw オーナーの行平さんが既に渋くてカッコイイことになってるんですが♪ No.5 弟系文学青年ホスト定家 必殺の甘え上手 No.4 芸人系ホスト 康秀 得意技はダジャレ 寒いってここだけ何か違うww No.3 俺様系ツンギレホスト 貞明 ののしられたい女性急増中!! …罵倒ツンデレっておいしいキャラですよねw No.2 爽やかお兄さんホスト 宗貞 細やかな気配り 百夜通い! No.1 業平!甘い愛のささやきをあなたに…って諏訪部さんボイスだと別キャラが浮かぶ~(笑) あ、でも諏訪部さんの口説きボイスは破壊力凄すぎですね(*´Д`*) 個人的にあとヤンデレと腹黒ドSキャラを入れたら完璧になると思います(!) しかし業平も高子様が出てきたら唐紅のドレスが似合ってると褒めて手の甲にキス(〃∇〃) すっかり乗せられてピンドン10本…ホストの口のうまさにはしてやられますねw というかシャンパンコールのガヤがすごく楽しそう~♪このゲームいつ発売ですか(マテ) 定家の部屋その3!! 新婚夫婦がゲストということで盛り上がる定家と頼綱!あの番組風の呼び方がw やってきたのは貞明と綏子のお似合い夫婦♪貞明がめっちゃむすっとしてるんですけどー! 二人が子供の頃から知り合いということでその頃から意識していたのか? 今になって思えばそうかもしれないという綏子をいつもどおり罵倒する貞明が(苦笑) 他人には悪口にしか聞こえないようなやりとりも綏子からしたら愛の囁きに!? 一晩中池につるすぞといわれて今夜はずっと話さないという意味で…って前向きすぎるww もはや懐が大きいどころの話じゃなくてこれを惚気話にできるところが凄すぎです! いつもはこんなことばかりだけど本心がちゃんとわかってるからこそできる掛け合いということで♪ G1グランプリも中盤になり各車ピットインに! 車輪交換…とか必要あるんですかね、女性に囲まれて余裕そうな業平、自分より前を走られ 納得がいかない貞明は綏子に頼み牛に酒を飲ませて暴走させたー!! 定家の部屋 その4! ラストを飾るのは平安中期の大歌人藤原公任@岸尾さん!! 本編で出てないけど先にこっちで出ちゃいましたね(苦笑) 本人も今までの人は出番を終えているのに自分は初めてでどうして呼ばれたのか、初登場 がこんなところなのは気になると指摘されたけど、話が平安中期に向かうからその時代を 代表する人物を招いた…太政大臣藤原道長の方がよかったとか卑屈になってるし 紫式部の改名に一役買ったり清少納言とも交流があった、この時代文化人リーダーである 公任が適任だと必死に持ち上げたおかげかようやく機嫌を直して饒舌になってくれたw しかし、定家が選んだ百人一首は歌の選定基準が緩いのではないかと 家持でかささぎのはとらないし後中書王と呼ばれた具平親王を選んでないなんてありえない 百首のうち43首も恋の歌はバランス悪いし出家した家の人に恋歌ばかり飾るのはどうか 好きものということでしゃれたつもりなのかと散々な物言いに思わず手が出ちゃった定家! 笑って誤魔化したけど当然激怒され、公任を殴るとは無礼千万だとカードバトル勃発ー!!! 三十六人撰と六歌仙の能力値を設定された歌人の札を用い行うカードバトル ソウルは3万PTで先に相手のソウルを0にすることが勝利条件、相手が山札切れになった場合も勝利 バトルフィールドにはアタックとディフェンスゾーンがありアタックゾーンの歌人は相手の アタックゾーンの歌人、およびプレイヤーに攻撃することができる、ディフェンスゾーンに 召喚された歌人は攻撃はできないが攻撃を受けたときプレイヤーを防御することができる! 自分のターンの開始後とに100PT消費して歌人を移動できる、歌人の能力値はPW 歌人同士のバトルはPWが大きい方が勝利、負けた歌人は責めたりーへ送られる PWが同じ場合相討ちとなり両方セメタリーへ送られ、歌人召喚はPWの半分のソウルが消費 PWの大きい程召喚のリスクが大きくなる ソウルは次のターンのドロー後1000PT回復 三万PTは超えないし特殊能力スペックを持つ歌人もいるためどの歌人でデッキを汲むかが鍵 中々歌人を召喚しないまま攻撃をソウルで受ける公任になめられているのか? しかし中務をアタックゾーンへ移動しスペック発動してきたー!! ソウルが一万以下のとき万葉歌人のコストは10分の1となる、36人のスペック一人増えるごとに 1000PT増えるということで攻撃に転じてきた公任に防御に徹する定家! デッキが全部三十六人選となると厄介、このままじゃ押し負けるとピンチな状況に! そんな時歌ってという声に導かれた定家は自分をアタックゾーンへ式子内親王を召喚、 スペック発動で自分以外の歌人が行動不能、覚悟と殴りに行こうとしたところどちらも優れた 歌人なのだから喧嘩はダメと仲裁に入った貫きのファンだったのか態度が一点した公任が(苦笑) G1グランプリのその後、一大抜け出した牛車は宗貞 この程度は百夜通いに比べれば大したことないと、吉子の写真が貼ってあるんですがw ものすごい勢いで鴨川へ向かう、勝利も吉子も自分のものと余裕綽々だったけど橋を 渡ろうとした瞬間崩れて落下したとかー!!また悪夢の再現になり百夜通いの二の舞に~ …面白かったけどカードバトルとG1グランプリは短めで他のうた変。も入れてほしかったなぁ 特にカードバトルは声優さんの演技に大分助けられてた気がしますし(苦笑) 普段の雰囲気とは全く違うけどたまにはこういうのもいいですよね! 次回「義孝と源保光莉の娘」
テーマ:超訳百人一首 うた恋い。 - ジャンル:アニメ・コミック 超訳百人一首 第5話「東下り 小野小町」「貫之と喜撰 喜撰法師」
『後宮で満ち足りた暮らしを送っていた小町だが、年が経ち、後宮を離れた今は一人静かに暮らす身。身寄りも若さもない、そんな拠り所のない不安な気持ちを抱えているところに、在原業平と文屋康秀が夜這い同然にやってくる。気を取り直して昔のように月見酒を楽しむ3人。月を見ながら自分たちのこれまでの人生について思いを巡らせるのだが、業平が思わぬ提案を持ち出すのだった。』
『うつせみの 命を惜しみ波に濡れ 伊良虞の島の 玉藻刈り食む』 万葉の昔麻続王が流された流刑地と言われる伊良虞を訪れていた小町・業平・康秀 歌人は大体歌オタクだし歌めぐりの旅は向いているだろうと…いわば聖地巡礼のようなもの 山部赤人も見たという富士山が見えたときは三人で一斉に歌を詠もうとはりきってるし すっかりテンション高くなってる小町は完全にオタクだと気持ちがわからなくもないでもw そもそもなぜこの三人が東国巡りをしているかというと――…今回は晩年の小町達の話! 康秀から届いた年始の挨拶に昔を思い出す小町 初めて会ったのはまだ皇位だったころ、業平と三人で月を見て語り合いおりを見て文を かわす間柄今でも付き合いのある数少ない友人と後宮を出て随分環境にも変化があったようで そんな康秀からの手紙は三河への赴任が決まり、任国までの一人旅を考えると憂鬱 やる気が出ないしもし暇なら一緒に田舎見物としゃれこまないかと冗談交じりの内容! 多分本当は普通に誘いたいんだろうけど気恥ずかしくて最後はふざけちゃったんですかねw 相変わらずお茶目、けしからない誘惑にどんな返事を返すか思案にふける小町が楽しそうな♪ そしてやっぱり結構本気で小町からの返事を首を長くして待っていた康秀は落ち着かない~ 思い切って出したけど一体どんな返事をくれるのか、多分スルーされるだろうけどもしか して…と期待せずにはいられない康秀、人の気配がしただけで有頂天になってるのがw 某所みたく康秀の背後に文字が流れてるのがおかしかったです(笑) しかし、実際のところは新年の挨拶をする業平で袈裟懸けしてたりとなんだか出家したみたいに?? 髪が短くなってるしどうしたのかと聞いたのに関係ないとばっさりな康秀が可哀想すぎるw 三河に左遷されるような物言いをする業平はなんでもいいから途中まで乗っけろと 丁度東国巡りを考えていたしついてきてくれる女性もいないだろうか寂しい道中道連れに なってやるし光栄に思えとか、上から目線で言われて苛立ち別れを惜しんでくれる人ぐらいいると!! あはは、強がって嘘いってるとか笑われてたりとほんとこの二人のやりとりも楽しいなぁ そしてようやく念願の小町からの返事が届いて浮かれる康秀に懸想してるのかとからかったりw 二人の間に進展があったのかどうか康秀の背後から手紙を覗く業平の構図が好きだ♪ 『わびぬれば 身をうき草の 根を絶えて さそふ水あらば 去なむとぞ思ふ』 落ちぶれていくあてもない自分は誘いがあれば誰にでもついていく――… まるで男なら誰でもいいというような内容に思わずドキっとするけどただの冗談に決まっている といいつつ落胆してる康秀はわかりやすいですよね、けどこんな思わせぶりな歌は小町らしくない 康秀が三河へ出発すると聞いた小町は自分だけおいて行かれるようで寂しくなったのかな… 普段は胸の奥にしまっている不安が押し寄せ、今に本当に一人になってしまうのではないか 歌と美貌を武器に小野小町として宮廷に時めいたけれど盛と咲き誇る大輪の花と持て囃された のも束の間の出来事、帝人との間に皇子を授かることも叶わず今は静かに余生を送る日々 あの時宗貞を受け入れていたのなら、人生をやり直せるのなら違う選択をするだろうか―― 全て覚悟の上だし自分で決めた道で後悔はない…けれどふと思い返しては物悲しくなるのかな ここまで生きて何を残したのか、悪戯に時を過ごしてきただけでこのまま寂しく死ぬだけで 誰の記憶にも残らないのではないかという不安が押し寄せ宗貞に答えを求める小町が切ない(汗) 自分が正しかったのか間違っていたのかわからない…泣いていた小町に夜這いした業平がww 誰ー!?とツッコミする小町の顔がすごいことになってた(笑) 当然何やってるのかと康秀からゲンコツくらうことになったけどほんの挨拶と全然懲りてない 灯りを持ち出しようやく誰なのか確認した小町も激怒、ただお見舞いにきただけと説明するけど こんな夜更けに一目をしのんでやってくるとかどうにもおかしいですからね 小町が思わせぶりな歌を送り心配になった康秀と偶然居合わせた業平が一緒にやってきた 業平が悪乗りして悪戯するからまた大騒ぎになっちゃったわけでどうしようもない~ 冗談だとわかってくれるはずだと思っている最中、業平の髪の毛が短いことに気づき 出家したのかと尋ねるとただのコスプレとか本当に何やってるんですかw しかも鬼退治に失敗して髻を食われたとか真面目な顔で大嘘ついてるし!! 本当は惚れてはいけない姫君に手を出してしまい激怒した兄上に毟られたのだと 高子様とのあれこれがばれて基経に…って想像図が大変なことになってましたが(苦笑) 失恋で破れかぶれなのはわかるけど寝込みを襲って憂さ晴らしなんて大人げないと言うや 募る恋心を抑えきれなかったからとか、相変わらずの業平と小町の疑似恋愛やりとりがまた 見舞いも建前で昔年の想いをわかってほしいからと口説く業平@諏訪部さんボイスー♪(〃∇〃) 傷心を慰めてもらいたいなら他をあたれとさくっと振られたー!!やっぱこうじゃないと 二人が両想いになるんじゃないかとハラハラしつつ見守ってた康秀もほっとしてましたねw 冗談はさておき新しい恋愛で紛らわすつもりもない、もう女性はこりごりだとかそんな 言葉が出てくるなんてよっぽど愛した女性だったのかと… 東下りをするのは傷心旅行、丁度康秀が三河へ赴任することになったから同調したとか つまりは足代わりにするってことなんですよね、延々嫌味を聞かされなければならないとか そんなに嬉しいのかと悪乗りする二人のやりとりに若い頃に戻ったようで楽しいと笑い 丁度今晩は初めて三人が顔合わせをした夜と同じ十六夜、月見酒にしようと提案した小町 しかし、晩年というせいかなんだか月を見ていてもなんだか哀愁漂う感じで(苦笑) 月の満ち欠けに老いを思い知らされるし若返ったのは気のせいだったかと暗い話題ばかり あんまり空しいやりとりばかりだから今度は庭の椿でもと振ったのに隣の狼狽が長雨で 無残に枯れていたりとどうしてもそんな話題になってしまうんですね、寂しくなるw 月を見れば空しい、花を見れば悲しいと感じるのは盛りを過ぎた人間なりの楽しみ方 老いとは無縁だとばかり思っていた業平がそんなことを口にするのは失恋が堪えてるのか 失恋より人生に負けた気分…もう自由に恋愛できる年じゃないしこの人こそはと思う運命の 相手に出会いたくて彷徨ってきたものの想った相手が自分には過ぎた女性だと分かったとき 障害を乗り越える若さがない、末永くいつまでもと約束することも今後を期待できる年でもない 迷い迷ってたどり着いた先自分が人の盛を過ぎていたとはいかにも無念でならない 振り返ればいつのまにか空しく年をとっているだけ…そんなこと言われると余計切ないよ(汗) 『花の色は 移りにけるな いたずらに わが身世にふる ながめせし間に』 綺麗な花も咲いたままではいられない、思い悩んでいたらあっという間に年をとってしまった 夢を追い求めた人生だったから理解できるし人並みに結婚していれば今頃はどうなっていたか つい本心を漏らした小町がもしこういう心境で詠んでたとしたら親近感が湧きます! 何事もなかったように月見をお開きにし、今度はもっと早い時間にきてほしいと強がるのが… もし人並みに結婚して出産していたらさっきのような歌は詠めたのか? あれこれ悩んで寄る辺なく過ごす小町だからこそ読めた歌で聞く人を選ぶこともない 人は大なり小なり公開を抱えて小町の歌はその心に触れるもの、いい歌だと褒める康秀 歌が自分たちの居場所だといっていた小町と同じようなことを康秀もいっていたしそのことに ついてよく考えるのは無茶ばかりしていろいろ棒に振ってきた後悔ばかりの人生があるから だけどその中に確かに残してきたものがあるから平気…自分たちは歌を残してきたのだと! 出世や子供を成すことだけが自分の存在を残す手段ではない、歌人だからこそ生きた証を 歌にして人の心に残していける…辛くても胸を張りたくさん悩んで後世に歌を遺す――… だからこそ小野小町の歌もこんなに心に響くしいろんな人に愛されてるのかなと というわけでってこの流れで一緒に三河へ行こうと誘うことになるんですかw …よくみるとかなり酒の空瓶が増えてるあのあと結構飲んだってことなんでしょうね(苦笑) 最初は冗談だったのに二人で珍道中はいやだからだとなんだか場の乗り的な感じになってるし 都に慣れてるから田舎はと遠慮していた小町もあんまり懇願するものだから折れたのかな 「私という花は種を残すことはできなかった けれどその姿は歌となって色あせずいつまでも 残っていくのだろうか 私が生きた意味はそこにあったと思っていいだろうか 私はきっとこの先幾度も振り返るだろう もし人生をやり直せるなら私は違う選択をするだろうかと その答えは悩み悩んで強く生き抜いた先 今際の際に決めることにいたしましょう」 色々苦労したし後悔することもあるだろうけれど、今はもう吹っ切れたんでしょうね 小町の傍にいてくれたのがあの二人でよかったしちょっとしんみりしたもののよかったです! そうして三人は東国を流離ったといつ話、康秀から伝え聞いた話だから本当のところは わからないという喜撰法師の言葉を熱心にメモしてる貫之は勅選和歌集の序文に乗せるつもり? 実は業平の恋愛遍歴を物語にしようという企画があるから、名付けて在五中将物語、伊勢物語 でもいいかとか、かなでかかれた物語は今流行っていてあくまでも業平が主人公の創作物と して書くけれどきっと女性に大人気間違いなしとか、もし貫之が書いてたとしても面白そうですねw 物語にしろ勅撰和歌集にしろ宮廷に歌が浸透した今だからこそできる話、当時は歌はまだ趣味 の域を越えず歌人も趣味人にすぎなかったものの康秀は違う意識を持っていた… 宇治山住み始めて間もない頃康秀が庵を訪ねてきたときの話もしてくれました 都の喧噪からも遠いしもってこいの場所、都では引きこもり扱いになっているという康秀に この場所に好んで住んでいるのだし、都から逃げたいのは噂してる人たちの方じゃないか 『わがいほは 都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と 人はいふなり』 静かで落ち着くから気に入って住んでるのに都会に疲れて逃げたなんていい加減な噂もある 内心羨ましいのだし辛い世で頑張ってる自分を慰めたいからやっかみもあるのではないか いっそ康秀も出家して山に来ればどうだと誘うけど、思うところもあるようで 宗貞は出家後も歌人としてやっている…趣味じゃなくて出世にも役立てたいと思う 喜撰法師が山暮らしを選んだように康秀も自分の意志で都にいるということをいっていた もしかしたら歌で宮廷に地位を築ける時代が来ることを見越していたのかもしれない ただ康秀本人は亡くなってしまってるからあの世でねたんでるかもしれないとか(苦笑) 彼らがいたから帝の命令で歌集を編む時代がきたし、彼らの思いも歌もちゃんとつながっている 存在に大きな意味があった近代歌人たちを序文に称えたい…六歌仙と呼ばれる歌人にとって 社会的地位が高くない時代歌を詠み続けたのは歌を愛する自分に誇りを持っていたから 自分が何を遺して生きるか歌に懸けていたから――… そんな先人の想いがこんな後世まで続いているというのもまた素敵なことですよね! って最後の最後でまたスカイツリー&東京タワーのコスプレ二人で台無しになってるしw 次回「うた変。+」 予告で何が起こるか大体わかってしまったw まさかのうた変もアニメ化とかスタッフさんGJすぎる♪ 来週はキャライメージ崩壊に注意ですね、作者さんの本気が見れそうで何より(笑)
テーマ:超訳百人一首 うた恋い。 - ジャンル:アニメ・コミック 超訳百人一首 うた恋い。 第4話「康秀と業平 文屋康秀」
『良岑宗貞の屋敷で開かれた宴会で文屋康秀は、先日自分が在原業平をけなした言葉が、本人の耳に入っていることを知る。下手に嫌われてはやりにくいと考えた康秀は公衆の面前で土下座をして謝ることに。しかし、そんな思惑を見通していた業平は康秀の行動を逆手に取り、名誉挽回の機会として捕り物に付き合ってくれと申し出る。それは、帝の寵妃である小野小町の別荘に一緒に忍び込むというものだった...。
アバンは思いっきり海水浴してる定家と貫之コンビが夏満喫してるし! どんどんアバンがフリーダムになってるのは気のせいですかww 古今和歌集の序文で紹介した六歌仙全員はぶっちゃけ褒めていない、宗貞の場合整っていて 華があるけど現実味がない二次元の女の子みたいだとか、業平は情感溢れるけど言葉足らず 萎れた花がまだ香ってるみたいで小町は艶やかだけど弱々しく病人が厚化粧してるみたいと(笑) 褒めてるどころか貶してるし他の歌人は歌のことわかってないと毒舌全開とか、そういわれると また違って視点になって面白いですが意外と貫之ってズバズバ言う人だったりするんですかね? とはいえ定家も百人一首に六歌仙から五人選んでいるけど大友黒主だけ選んでないのはどうして 特に理由はないと話していた定家の前に黒主本人がやってきて木の棒振り回されることにー! 最近業平からの月見の誘いがしつこくどうしたらいいのかと小町から相談を受けていた宗貞 呼び方もかわり後宮で立派にやっていると噂に聞くけれどいまだに頼ってくれるのは嬉しいと しかしあのプレイボーイに目をつけられたのは厄介、帝の妃どころか伊勢の斎宮にまで手を出し かねない相手への対処は友人も含めてなら応じると返答すればうまく誘いを断れるとアドバイス そういう場合業平は気軽に誘える友人がいないからとしっかり把握してたみたいですね(苦笑) 『草も木も 色かはれども わたつうみの 波の花にぞ 秋なかりける』 康秀@千葉進歩さん! 海の白波を花に例えた内容に白波は紅葉みたいに色づかないけれど秋の歌に海を入れるなんて… 風情がないとまわりにも言われていたけれど康秀らしいと宗貞だけは褒めてくれてましたね 情緒溢れるどうこうよりも面白おかしく人と違うものにしようとしてたりしたのかな 「秋」なしで一句どうかと言われ、振られた黒主のかわりにここで業平が声をあげる! 『植ゑし植ゑば 秋なき時や 咲かざらむ 花こそ散らめ 根さへ枯れめや』 秋がない年は菊は咲かないのだろうか、そんな年はないからきっと毎年咲く 花は散っても 根まで枯れることはない、あなたが心を込めて植えた花だから――…いい歌だと周囲は絶賛! 秋がないなんてありえるわけないと小ばかにされちゃった感じの康秀は残念でしたね ここで宗貞も月見に誘われてたけど所用が立て込んでいるときっぱり断ってたりw そしてこんなことがあったせいか康秀の業平への第一印象はあまりよくなかったようで 家柄よく顔もよく歌もうまいとあらばとても同じ人間だと思えないし不公平だとか(苦笑) そもそも天上でふんぞり返ってる奴らと頭の出来は変わらないのに出自が低いせいで立場が こうも違うのは納得いかないしあまりにもつまらない…思わず呟いた言葉を業平に聞かれて それに対し思いっきり鼻で笑われてしまったりとますます苛立つことにー!! しかしまわりの貴族曰くこの前の御幸で親のコネでいいところへ就けたのに金持ちで苦労 しらずのお坊ちゃんがのさばってから都もダメになると散々陰口叩いたことが聞こえていた!? ただでさえ出世の見込みが薄いのにこの上さらに上の人間を敵に回してしまったら… 冷や汗をかいて慌てて先日の非礼を詫びようと帰ろうとしている業平の前で土下座を!! とはいえ人目ある場所で謝られたら許すしかないという魂胆はばればれだったようですねw これで許さなかったらまるで自分が鬼みたいに思われるからやめてほしいと返されるけれど ひたすら煽てて褒め殺し作戦にシフトチェンジするけど、出世の予定はないし取り入っても無駄 自分は偉いとふんぞりかえってるやつも振り回される奴も苦手、歌で負かされたのは陰口への 返答と勘違いしたのだろうけど矮小な人間に恨まれるのは慣れてるし気にしなくていいと(苦笑) 単に歌が得意と噂の康秀を負かせてやろうと思っただけで思わせぶりだったのなら反省するし 土下座損して残念だったと上から見下ろす楽しそうな業平@諏訪部さんがドS! それこそあれだけ何でもできる人だったら妬み恨みは常日頃なんでしょうけど手馴れてるw 何はともあれそんな康秀のことが面白くなったのかこれから捕り物に付き合って欲しいと 日も落ちる頃から始め歌が読めればいいと業平がいったのは狩りじゃなくて夜這いだったけどw どちらが落とせるか先に勝負、歌上手を気取るなら恋歌なんてお手の物…とはいえ自分は 宴会芸でとても苦手だと焦るけれど相手は歌人として名高いからもしかしたら気に入ってもらえる 勿論相手は帝の寵妃であり後宮一の美貌を持つといわれている小野小町! 別荘に宿下がり中と聞いて向かったみたいだけど、あまりのことにびっくりした康秀の大声 でばっちり見つかって一度掴まっちゃったみたいですね~ そして友人を連れてくる約束を守ったから渋々小町も月見に付き合うことになったと(苦笑) 名前を呼ばれて今時珍しく歌に精通しているし会えて嬉しいといわれて照れてるのがw 今宵は十六夜、月を見て何を思うのか 叶わぬ恋の侘しさをこの手に掴めぬつれない誰かを思い出しますという業平に対し つれないと責めるばかりで掴んででくれないせいで月は恨んでいるのかもしれないと返す小町 ひたすらアタックして砕ければ月だけにまわってくるかもしれない…って康秀はダジャレだしw 振られて醜態を晒してばかり、袖にされて形無しだとよくもまあうまくまわるものですね! 二人だけでいたら殺伐とした雰囲気になるから助かるとお礼を言われてドキっとしたり~ ただ自分以外はあまりにも華やかな立場の人ばかり、なんだか場違いじゃないかと感じたのかな… って小町は酔っ払うと酒癖悪いのですね!あけた酒瓶凄い量だった気がした(苦笑) 歌人には必ず訊ねていると歌の道を志そうとした理由を質問されることに! 本当は学者になりたかったけれど、後ろ盾もなく学才も人並み、生活苦に終われながら漢詩 を学んだところで抜きん出るところはないし歌なら柵に囚われず才のみを評価してもらえるのでは どうにか模索したところ歌しかないと思ってのことだったんですね…そんな康秀に共感すると 立場は違ってもどこにいったとしても柵はつきない、縛りのキツイ世の中で本当の自分が 埋もれてしまう気がするしそれがいやで自分を保ち示したくて自由になれる場所を歌に求める 夢を追い求めて入内を決意した小町もそうだろうし、相手のために身を引いたけれど歌に思い をのせて詠んだ業平にもきっとわかることだったんじゃないのかなと 康秀が歌に立場や自由を求めたように、違う意味で自由を求めているのかもしれない――… 縛りを抜けて月と歌の話だけしていたい夜もあるはずと偏見もなくなったのかな? 結局恋歌はきけなかったと残念がる業平に掴まったときは島流しになるかと思ったってw 人の顔色ばかり伺っているから宴会芸どまり、下手に技巧で固めようとするから恋歌も無理なんて思うのだし情感に負かせていれば自然と湧き上がるのだと教える業平に羨ましいほど甘ったれだと 立場が上だから言えること、底辺の人間は上の顔色を伺わないと生きていけないし自由に 叙情を歌う余裕すらない、権力を気にすることをさも下品というけれど心のまま歌が詠める のは恵まれた環境にいるおかげだとちゃんとわかっているのかとついキツイ口調に… 下の人間にあわせて卑屈になっていればいいのか、気分を害したのか先に帰ると馬をとりあげ 風あたりが強いから山に呑まれてきたのに説教を喰らってすっかり気分がなえてしまったのだと 『ふくからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ』 山から秋風が吹くとたちまち草木もなぎ倒されてしまう、だから山に風で嵐というのでは… って物凄いぶっちゃけた言葉で慌てた様子で意味を表した康秀@千葉さんボイスがおかしいw ふんだんに技巧を凝らしたのはいいけど特に意味はない…あはは、どうにかしたかったんですよね! 業平に読めないしこれは自分にしか読めない歌、業平は凄い感性を持っているし生かすだけの 環境がある幸運に気づいてほしいし幸せに思っていい歌をたくさん詠んでほしい 境遇に恵まれなかったけれど自分にしか読めない歌があるし誰にも真似できない歌は自分そのもの 「そのことさえわかっていれば柵に埋もれることはない それこそが歌の、心の自由です」 ようやく至った考えなんだけどと気まずそうにいってたけれど、僻み陰口を叩いた自分は 本当に情けなかったと思うと反省し素直に口にできる康秀はいい人だし好感が持てるなあ! これからも歌う様は違っても歌人仲間としてよろしくという康秀にこれからもそのつもりだと 心の自由とかいって結局技巧自慢、でもそんな康秀の歌の才も認めてくれた業平がいいですね! 今度の勝負でとっておきのダジャレを用意しておくと、本音トークできて随分打ち解けたのかな オマケの小話も面白かったー♪ 盛大に風邪をひいてしまった康秀、炭も節約しないと春まで持たないから苦労していると 話すと貧乏貴族は大変だし宮中にばらまいてダジャレまで移ったら敵わないとか言われてるし! そんな話を小町にも知らせたせいか心配して文つきでたっぷりと炭を送ってくれたようだけど、 もしやお金持ちの女性と縁ができたのかと家族に期待されちゃってたのがまたw ちなみにお米の差し入れは業平、絵がうまい人が表情を描いたのだと小町が見せてくれた 橘をおまけにつけてからかったとか意味伝わってなかったです(笑) 後世、黒主が悪人呼ばわりされ能や歌舞伎で悪役にばかりされてしまうのは貫之の卑しいという 紹介文や百人一首に選出しなかった定家のせいかもしれない…悪いと思い謝ってみたらもう いいとあっさり許してくれたりと、黒主の心の広さに思わず涙ぐんじゃう定家に和みましたw 康秀@千葉さんが凄くいい味出しててあってたんじゃないかなと 恋歌以外の歌の紹介も安定してて面白かったし、康秀と業平の友人関係もいいですよね! 次回「東下り」
テーマ:超訳百人一首 うた恋い。 - ジャンル:アニメ・コミック 超訳百人一首 うた恋い。 第3話「宗貞と吉子 僧正遍昭」
『良岑宗貞は小野良実の娘・吉子と子供のころから兄妹のように育った。男たちの「百夜通い」の話との吉子後宮入りの噂を耳にすると、宗貞は自ら百夜通いに挑むことを決意する。子供の頃からお互いを想いあっていた宗貞と吉子。気持ちが通じあったかのように見えた二人だったが、宗貞は結婚したら宮仕えして自分の能力を試したいという吉子を説得できないまま、膠着状態が続いていた。そしてついに運命の百夜目が訪れる。』
勅選和歌集とは天皇や上皇の命令で作られた和歌集のこと、定家も新古今和歌集や新勅選和歌集 の作成に参加しているけれど、この先駆けとなったのが古今和歌集で製作者は紀貫之@代永さん! 女性のふりをして土佐日記という日記も書いていて今でいうネカマだとか紹介なのが(笑) それにしてもスカイツリー&東京タワーのコスプレは必要だったのかどうかww 宇治山まで足を運び喜撰法師に会いにやってきた貫之 遠くて不便だけどいいところとやりとりしながら上っていくけど全然ペースが追いついてないし 和歌集選審の勅命を承り序文に六人を近代の優良歌人として紹介しようと思っているのだとか 僧正遍昭・小野小町・在原業平・大友黒主・文屋康秀 そして喜撰法師―― 業平の兄行平や小野篁がなぜ入らないのか…自分の身分が余り高くないため気を遣うから だから同じような相手…というのもあるけれど惟喬親王と縁ある人を何人か選ぶよう進言された 政争で敗れた惟喬親王の祟りが怖いから縁者を褒めておけということだとかぶっちゃけすぎです! 当然鼻持ちならないだろうし喜撰法師にも激怒されたけどあくまでも選んだのは歌人としての尊敬 他は皆故人で会うこともできないため、序文作成のため当時の話を聴かせて欲しいと頼むことに それはまだ僧正遍昭が良岑宗貞と名乗っている頃の話――… 宗貞@内田さん!! 小野良真の娘・吉子のところへ百夜通えるかどうか賭ける『百夜通い』 成就の側に賭けるものはいないだろうというけど本人はできるだろうと思ってやってしまう しかし挑戦した者は今まで一週間前後で敗れてしまってるようで、仕事で疲れた体で通って いるのにあまりにもつれないし心が折れる、大体自分が欲しいなら百夜通えとは傲慢だし 人様に見せられる顔じゃないのでは…という人達もいたけれどその労力に見合う絶世の美女 宗貞と良子は幼馴染で兄妹のように育ちよく知った間柄だったようですね… そういえば貴族の中に高坂さんボイスのキャラがいて気になってしまった♪ 『春すぎて 夏來にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山』 持統天皇の和歌が好きでよく口ずさんでいた吉子のことを思い出していると そんなに言うなら挑戦してみればいい、煽って人の失敗見て笑ってるんだと煩い外野がw そういえばこの歌って梅雨明けにぴったりな感じですよね♪…蒸し暑さも吹き飛べばいいのに(ぁ) 責任とれとかいわれたけど大体百夜連続なんて無理に決まっているし挑戦する方が無謀 誰かに賭けさせて損を取り戻そうとか躍起になっていたけれどこの挑戦もそろそろ終わりになる 良真は新嘗祭の五節舞で帝に気に入ってもらえたら入内させようと考えているという話が… そんな噂を聞きつけていてもたってもいられず吉子の屋敷へと向かった宗貞 吉子@遠藤さん!最近こういう気の強いキャラの役多いですよね♪ 久しぶりの再会なのに他人業で御簾もあげてくれないまま、お互い大人だしいくら顔見知りの 仲とはいえ殿方に迂闊に顔を見せるのははしたないからだとわざと距離をとろうとしてる感じで 多くの男に言い寄られ巷で噂になっているけれど、あまりにつれないから傲慢な女だと飛び交い 恨まれているところもあるし、誘いを断るのはいいけれど百夜通えというのはあまりにも無茶 嫌ならきっぱり断ればいいと指摘するものの女は結婚してみればあとは待つだけしかできないし 自分の下に来てくれない夫を恨めしく思い続ける日が続くかもしれない… その覚悟を決めるために相手の心を計ろうとするのは当然だし女が幸せを求めるのは傲慢なのかと 幸せを求めているとわかり自分の心を示そうと百夜通いに挑戦することにしたと宣言! 突然のことに友人に唆されたのかとびっくりする吉子の反応がわかりやすいw 「私の恋心を認めてもくれないとわね」 昔から憎からず思っていたし兄妹のように育ったからそれが今まで恋だと気づかなかった 入内すると聞き手の届かないとこへ場所へ行くとなると気づかされるものがあった… 愛しているし誰にも譲りたくないと御簾ごしに手をあわせてた二人にキュンとしました(〃∇〃) いい雰囲気のまま御簾に手をかけて侵入しようとしたけど入らせないようにする吉子との攻防がw あはは、やっぱり通わないとダメなのか、面倒だとぼやく宗貞の本音がまたざっくりしてるー! 絶対に百夜も放っておくことなんてしないといわれても口だけならなんとでもいえる 「私は負けず嫌いなんだ 必ず百夜通い通す だから君もそのつもりでいるように」 だからお互い納得するための百夜通いだし達成した時には…ってことですね! 宗貞@内田さんの口説きボイスて普段あまりお目にかかれないのでニヤリとしちゃいます♪ 二晩目から早速雨が降りしきる中牛車で向かうことになったけど、牛飼いの人も慣れっこで …ってまた雨の描写がなんだか独特というかちょっと気になる演出で不思議な感じだ 雨で濡れなかったと布を用意した吉子が思いのほか持て成してくれたと意外そうな宗貞 今までの相手にもしたのかとちょっと嫉妬してる様子に初めてしたことだし今までは来て くれても会話すらなかったのだと聞いて安心したりとこういうやりとりいいなぁ! 贔屓してくれるということは脈アリと思っていいのかと言われて違うと即行で否定したりw 百夜通うといってくれたから相談があるのだと切り出したのは結婚後のもしもの話 結婚後、自分が宮仕えするのを許してほしいし御所に参内するのが夢なのだと――… 歌や美を競い天上人との駆け引きをして自分を高めたい、それが吉子の願いなんだとか 宗貞にとって自慢の妻になるだろうと楽しそうに話す吉子だけどこんなに美人で器量よしの 女性をまわりの男性が放っておくわけもないだろうし帝の目にとまりでもすればと心配を… 歌が好きなら個人的に歌集を編めばいい、帰りを可愛らしく待っている奥さんになってほしい 好きな女性がまわりから好意を寄せられたりするのを間近で見るのが嫌なんだろうなあ しかし、家で自分の世界に浸っているだけじゃなく色々な人とふれあい技を磨きたいという吉子 それは御所に夢を見ているだけだし歌を歌っていればいいだけの世界じゃないと 御所に出入りしている宗貞は実際華やかな世界の裏の部分にも勿論接して知ってるんでしょうね それにそんな厄介な事に巻き込みたくないという思いもあったんじゃないのかな ただ吉子にとってはせっかくの思いを全て否定されてしまったように感じてしまったんじゃ… 怖い話でもして涼しくなろうと持ちかけたのに雨にでも打たれてればいいと拗ねちゃって(苦笑) そんな吉子のことを相変わらず子供じみた考えが抜けない子だと 女性なのに天皇にまでなった持統天皇の歌も人柄もとても好きといっていた吉子は昔一番 偉い天皇になりたいといっていたし、桓武天皇の孫である宗貞も天皇になれると信じていた けれど宗貞の父親は親王ですらないし叶わないこと、そして女性である吉子も天皇にはなれない どうすれば女性は偉くなれるのか…そう考えて後宮で一花咲かせて出世しようとでも思ったのか どうにかして残りの通う日々の中で説得できないものかと試行錯誤して奮闘することになるんですね 大分涼しくなってきた秋の晩、牛飼いの付き人も全面協力的でしたね(笑) 御所は思っているほど楽な場所じゃないし祖母は天皇の情けを頂き父親を産んだものの 女官ごときだとまわりの妃たちに苛められとても苦労していたのを目の当たりにしていた 入内するなら更衣になるだろうし更衣は女官と変わらない、そんなに高い位でもないのだから 祖母の二の舞になるだろうとどうにかして考えを変えようとするけれど苦労は承知の上、 突っぱねられ、新嘗祭も近くなってきたというのに日増しに頑なに拒絶するようになったと(苦笑) ご機嫌とりに紅葉を持ってきてもツンツンしてたり最早意地の張り合いっぽくなっちゃって~ 後宮に入りたいと思ったのは幼い頃天皇になりたいといっていた気持ちと一緒なのか 随分前の事けど覚えているのは吉子のことだから…なんですよね 結果的にはそうかもしれないけれど少し違う理由、それこそ宗貞みたいな相手と結婚する ことも考えたし愛されて浮気もされるだろうけどとされるの前提での想像というのがまたw それでも誇りを失わず家を護り子を育て己を強く保って輝けたらとても立派で素晴らしいこと でも眠った部分があまりに多い気がするし勉強して培ってきた知識を十分に試す機会はあるのか 家庭にこもっていたらいろんな部分が枯れていくのではないかと思うとどうしても我慢できない 「たった一度の人生自分の全てを賭けて高みで戦いたい その先にあるのが辛いことばかりだとしても」 吉子は今で言う上昇志向の強いキャリアウーマンタイプな女性だったんですかね この時代女性が出世するには入内ぐらいしか方法もなかっただろうし複雑な思いだっただろうなあ… もし男なら有無を言わず背中を押して応援したかったけれど吉子は美しい女性 宗貞にとって女とは可哀想で護ってあげなきゃならない生き物だし吉子にもそうあってほしい 幸せになりたいとはいったけれど誰かにしてもらうのだけじゃなく自分の力で幸せになりたい 待ってるだけ、護られてるだけの女になるのは嫌だし宗貞が望んでいるのがそういう相手 だとわかるたびに悲しかったしどうして理解してくれないのだと気持ちをぶつける…!! そのままその日は喧嘩別れしたけれどあそこまで強情だとは思わなかったと驚くことに とはいえ気が強いのは昔から、負けん気が強ければ御所でもやっていけるのではないか――… けれど不特定多数の男性に言い寄らせる光景なんて見たくないし中途半端に手放すぐらいなら いっそのこと入内された方がマシだと葛藤する宗貞もどうしようもできず切ないなぁ… そして百夜最後の日、狙ったような大雨で少し落ち込みつつも約束どおり向かうけど… 大雨で増水したせいか橋の強度が保てず崩壊、牛車ごと落下してしまった宗貞――…!! 車は見つかったけれど宗貞本人の姿がなくもしかしたら亡くなってしまったのではないか そんなまわりの声に慌てて飛び出そうと布を羽織って飛び出した矢先やってきた宗貞が! 住んでのところで放り出されて無事だったとか、ヒヤヒヤさせますよね お湯を持ってこようとした吉子を捕まえて寝所に運ぶ宗貞のやりとりがあまりにも自然だ~ って号泣してる吉子、鼻水まで出ちゃって酷い顔になってるけど可愛いww そのままキスしようとした宗貞を止めて押し止める吉子が…子供の頃からずっと大好きで 愛され共に築いていける未来があるなら見たかったけれどそれ以上にどうしても夢を諦められない 大変な思いをして通ってきてくれたのに申し訳ないし何もなかったことにして帰ってほしいと… ってダメだと頭にチョップした宗貞と痛いと叫ぶ吉子のギャグシーンがおかしかったw 百夜通ったらお嫁さんになる約束だと押し倒して帯を解いていくけれどそれ以上はできず 結局宗貞が負けを認めて中断し吉子の夢を後押しして自分は身を引くことにしたんですね… 百夜達成できず99夜でストップしたことで友人には残念がられてたけどこれでよかったのか こうして目にあの姿が納められるのは新嘗祭で最後かもしれない――… 『あまつ風 雲のかよひ路 ふきとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ』 「風よ 強く吹いて天女が帰る道を閉ざしてくれないか 今しばらく彼女の姿を見ていたいから」 更衣として入内した吉子こそが後の小野小町… 苦労するの承知の上で厳しい世界に飛び込んだ吉子も相当な覚悟だったとは思いますが 価値観の違いをぶつけあうことができた二人だけど結局相容れることはなかったんだなあ 彼女の幸せを願って身を引いた宗貞、両思いなのに一緒になれないなんて切なすぎる(汗) 次回「康秀と業平」 そういえば「うた変。」がついに単行本化するそうですね♪ ![]() 大量描き下ろしもあるということで宣伝しときます(笑)
テーマ:超訳百人一首 うた恋い。 - ジャンル:アニメ・コミック 超訳百人一首 うた恋い。 第2話「貞明と綏子 陽成院」
『陽成院と綏子の出会いは過去に遡る。幼くして帝位についた貞明は、わがまま放題。宮中で出会った綏子の微笑みを絶やさぬ健気な姿にイライラした貞明は、ヘビをけしかけて思いっきり嫌われてしまう。その後退位して陽成院となり、思いがけず綏子と夫婦になるが、すっかり人間不信になっている貞明は変わらぬ綏子の微笑みに安らぎを覚え始めながらも、つい心無い言葉をかけてしまうのだった。』
定家の親戚である頼綱@下野さん! 小倉山にある山荘の障子に飾る色紙型を製作してほしいと百首の選出を依頼したのがきっかけ 新捗撰和歌集の評判が悪くふて腐れていた様子を気にしていてくれたんですね! せっかく選んだはずのものも上からダメだしをくらって自分の思うようにいかずボツになってしまったりと不本意に終わってしまったようで~ 見かねた頼綱が内輪向けのアンソロジーなら喜ぶと思って提案してくれたから嬉しそうでw …って今でいう同人誌的なノリになってるのが面白いのですがそう考えると親近感が(ぁ) 百人一首といえば他の書物でも歌を残す有名人から知る日とぞ知る人まで様々 その中の一人陽成院は高子の息子で名前は貞明でたった一首しか残っていない わずか9歳で陽成天皇となったものの17歳という若さで退位し陽成院となる人物で在位中仕えて いたのが高子と駆け落ちした業平とこういう繋がりもわかると面白いし興味深いですね!! 原作とは話が前後してますが時間軸的にはこっちの方がわかりやすと思ったり♪ 陽成院@森久保さん! 当時の貞明はかなりの暴君として有名だったようで、よく家臣を困らせてばかりいたのだとか 邸内の庭を馬で駆け回ったりと自分の好きなように振舞ってたり…相当なものですね(苦笑) そんな貞明とは正反対に穏やかに相手する綏子は頭ごなしに怒るわけでもなく疲れただろう とお菓子を渡そうとしたり逆にペースを乱され毒気を抜かれてしまってるのがわかるような 初めてあったときからもこんな感じだとどうも綏子相手だと調子を狂わされていたのかな 絶対に一緒に遊ぼうとしなかったり、通りがかった綏子を追い払おうとしたり最後には すれ違うのも避けるために縁の下に隠れてたりといちいち反応がわかりやすすぎる♪ そんな様子を見てた業平は素直にんれない貞明に歌の勉強をしようと提案することに 仕方ないからとこのあたりで切り上げようとする業平に旅の話なら聞いてやってもいいと 筑波山の二つの峰には東を「男体山」、西に「女体山」という名前がついていると説明を! 大勢の人が集まり踊り歌い自由に振舞う『歌垣』何もかも忘れて自由に愛を求めることを その日だけは山の神が許す、二つの峰からは男女川が流れ出て他の川と混ざり本流となって 海に流れ込む様はまるで筑波山で生まれた恋が激しい愛に育つが如くだと なんでもかんでも恋愛にするなとごねる貞明だけど今にもわかるようになると諭されたり~ 膝の上で話を聞かされているやりとりはまるで親子のような演出でほっこりする♪ 蛙の声が煩く寝付けない夜、妹宮の相手をして帰りが遅くなり泊まっていくことになった綏子 もう御所に仕える女房気取りなのかと相変わらず面と向かってキツイこと言いますよね おまけにこんな夜更けに一人でいたら物怪にとって食われると脅かそうとしてるし! これにはなんだか轢いてしまった綏子だけど反応が鈍いし冴えない奴がいたら格が下がるとか まあやたらと絡むのもそれだけ綏子のことを気にしてるからなんでしょうけどw 蛙の声がとても心地良くて近くで聞いていたのだと話す綏子 人より寿命が短いから一生懸命歌っている、夏になれば蝉のざわめきもいい 「小さな命が一生懸命頑張っているんだと思えば冴えない自分だけど頑張ろうと思えるのです」 綏子は背伸びしすぎず自分にできることにいつも目の前のことに一生懸命なんでしょうね! こういうところも本当に健気ですしますます意識するようになってしまったんじゃないのかな とはいえ意地悪しかできない貞明は蛙の退治方法を聞いて庭に蛇を放ったりとこれは にしても蛇にモザイクがかかってるのって中々シュールな光景w しかも蛙を丸呑みにしてる蛇を綏子につきつけて苛める貞明はどう考えても… どう思われようが関係ないと強がっていたものの大嫌いと盛大に振られて大ショック 蛇を投げつけて暴言の嵐…といくら好きな子に意地悪しちゃうパターンとはやりすぎです! 精神年齢低いお子様、実際お子様なんだけど全くなんて酷いことするんだか~(苦笑) こんな悪戯をするなら教えるんじゃなかったと後悔し後始末する蔵人たちも大変だと どうせ自分のことは面倒くさいとしか思ってない連中ばかり、大人が好き勝手したいがために 子供に体よく押しつけただけと捻くれてしまったのはまわりの環境のせいもあるんでしょうね だから自分も好きなように振舞って馬鹿にする相手に思い知らせてやるとか不憫だなぁ 迷惑かけることで注目してもらいなんとか構ってほしいという反面の現われでもあったのかなと そんな天邪鬼で素直になれない貞明これからは旅の話ではなく歌の勉強をしてほしいと 辞めろといわれるまで仕えるつもりだけど大人になるまで生きていられるかどうかわからない 遺せるうちに何かを遺したいともしかしたらこの時にもう死期を予期していたりしたのかな… 歌は自分の気持ちを隠す事無く表現することができるし逃げ道がある 口で恥ずかしい台詞を並べて女性を口説いたとして、もし振られてしまったら恥ずかしくて 悲しくて何も残らず大打撃、しかし歌ならば恋歌を読んだだけと言い訳ができるとか(笑) 本人にとってやせ我慢だとしても出来がよければ後世に残るかもしれないしお徳ってそんなw 下らないと一蹴する貞明に下らないからこそ普段は口に出せないようなことも素直に言える 「歌を詠むとき 人は柵を離れ自由に正直になれるのです」 口下手で思ってることとは真逆なことを口にしてしまう貞明にとってきっと必要になる… それから一年も経たないうちにこの世から去ってしまった業平――… 昔の事を思い出してと悼む高子さまの後ろの屏風が紅葉で韓紅を思い出させるのも切ない(涙) 心から気にかけ本当の自分を見てくれていたのは母親の他には業平ただ一人 それ以降ますますまわりとの溝が深くなりついに高子の兄・藤原基経によって退位させられ 光考天皇が帝となり親戚に下った息子 源定省を皇太子が跡継ぎとなり宇多天皇として即位 衝突を避けるため定省の妹を娶ることになったけれどそれが綏子だったとはまた皮肉な… 兄のため、国のため嫌いな男に身を差し出さなければならないのはなんて哀れだと 再会して早々横暴な振る舞いをされても昔のことを覚えていてくれたのかと笑顔を向けたり 冴えないなりに頑張るから末永くよろしくなんてどこまでも前向きで凄い人ですよね! 綏子の屋敷に通ってきても人に言われたからだと背中を向けてる始末 恋人でも作ればいいしそれとも悩みもなさそうだし誰かに愚痴でもきいてもらっているのか 粗暴物の相手をして終わる人生なんて哀れでならないしこのままでは欲求不満になるだろうし よそで好きに発散すればいいし気にしない、自分のことは悪い噂でしか聞いていないだろうと 扱いづらくなれば切り捨てる、若年の帝を追い落とすなど造作もないこと 「誰も本当の私を見ようとはしない お前もそうだろう、綏子」 本当は自分を見てほしいのにとどうにかして心の穴を埋めたくて必死だったんだろうなぁ ただ幼い頃から政権に利用されたり放り出されたりでこんな風になってしまったんでしょうね どうせ離れていくのなら最初から期待しないほうがと諦めてしまってるのも悲しい… まさか浮気を進められるとは思わなかったとショックを受ける綏子に好きで結婚したんじゃ ないしお互い様、みんなやってることだから好きにすればいいとかそれはまた酷い発言(苦笑) 周りがそうだからといって自分が許されるとは思っていないし、恋は貞明としてみたいのだと! 確かに好きとはいえないけれど夫婦になったのだから観念して恋をしたい、望まぬ結婚を 強いられたからとはいえ浮気に走るのは現実に背を向けることだし目の前の伴侶から逃げる のではなく相手を好きになる努力をしたい、人を試すような物言いばかりで不愉快すぎる 中傷を受け猜疑に駆られるのもわかるけれどいじけてヤツアタリするのも対外にしろと反撃! ただ穏やかなだけじゃなく貞明の本心を見抜き指摘する芯の強いところも持っているんだなぁ 「私はあなたを裏切ったりは致しません それだけ肝に銘じておいてくださいますように」 孤独な部分を受け入れて支えようとしてくれる綏子が出来た女性で憧れます! 強がりで不器用で、本音を晒せない貞明のよきパートナーとなってくれそうですね 『筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて ふちとなりぬる』 「あるかなないかの想いでさえつもり積もって今は君のことがとても愛しい」 そんな綏子の姿に普段はうまく伝えられない本心を歌に乗せて詠む――… その夜やってきてくれた貞明にお返しにキスして歌のお礼を告げる綏子が嬉しそうで可愛い 社交辞令とかブスとか相変わらず面と向かってはツンツンだけどもう本心はばればれですからw まだ夫婦となったばかり、これから少しずつお互いのことをわかりあっていけばいいのですね♫ それにしてもツンデレのテンプレってこの時代からもあったのか…妙に納得しちゃいました(笑) 陽成院が退位したことについては三代実録に詳しく記されていてそれを根拠に多くの史書が 陽成院を暴君として書き記しているけれど、一方で彼が歌では気づかぬうちに募った恋人への 恋心を率直に伝えてくれている… 暴君としての陽成院、歌人としての陽成院 どちらが本当なのか残念ながら今となっては真相はわからないけれど綏子へ素直な気持ちを 伝えようとしなければわからなかった、唯一残った一種の恋歌が時を越えて伝えたメッセージ 大切な人に送ったメールが遠く未来の人達に届くかもしれない――… 素敵な文章ならOKですけどなんてことない内容が色々解釈されて残るのは恥ずかしいかもw ということで今回も素敵な余韻の残る内容で何より、ツンデレ&大人なこの二人もお似合いでした! 次回「宗貞と吉子」 http://tachibanaroom.blog109.fc2.com/blog-entry-2535.html
テーマ:超訳百人一首 うた恋い。 - ジャンル:アニメ・コミック 超訳百人一首 うた恋い。 第1話「高子と業平 在原業平朝臣」「行平と弘子 中納言行平」
『五節舞で藤原高子に一目惚れをした当代きってのプレイボーイ在原業平。高子に恋文を送り続けるが、高子は自分の相手には相応しくないと全く見向きもしなかった。そんなある夜、高子の前に突然業平が現れる。自分を小馬鹿にする業平に逆切れした高子は勢いで一線を越えてしまう。いつしか本物に変わっていく二人の恋。やがて、結婚が難しい立場の2人はついに駆け落ちを試みるのだが...』
新番組第四弾! 原作既読なのと豪華キャストに惹かれました それにしてもこれがアニメ化されたのはやっぱりちはや~の影響が大きかったり?? とはいえ実際のものとは読み替えたり補完、脚色されてるので詳しい人は…なところが あるかもしれませんがわかりやすい&とっつきやすくなってるので入門にはぴったりかと こっちは恋愛ものだけど番外編の『うた変。』はギャグ一辺倒(+下ネタ)でまた面白いですw それにしてもアニメはキャラ画の輪郭が太すぎるのが気になりますね せっかく平安時代で和な雰囲気がいいのに線が強調されすぎてるのはいまいち…(苦笑) 違和感といえばOPだけど特にEDが物凄く…うた恋いにはあわない気がします(ぁ) かるたとりや坊主めくりで知られる百人一首だけど、元々は山荘の襖を飾る色紙型のもの 古今の優れた歌人100人から1首ずつで合計100首選んだ藤原定家@梶君! 好き勝手に選んだから趣味が出てしまい、恋の歌が43首にもなったのだとか 業平@諏訪部さん! ドラマCDだと森川さんなわけですが…これはどっちもありですね~ 散々浮世を流してる自他共に認めるタラシなので諏訪部さんの工口ボイスぴったりかとw …森川さんの場合は男女問わずたらしこむって感じでしたけど(マテ) ドラマCD版はこちらでお試し視聴できますー♪ http://www.animate.tv/pv/details.php?id=1310456584 五節舞で業平の目に留まったのは藤原長良の娘・高子様! それ以降毎日歌を送ってきては気を惹こうとしていたようだけれど本人は素っ気なく 『吹く風に わが身をなさば 玉すだれ ひま求めつつ 入るべきものを』 自分が風だったなら簾の隙間から入っていけるのに… 口説きにうっとりする女房は当代きってのイケメンと高子さまの恋を仲立ちできるなんて 夢みたいだとすっかり気持ちが舞い上がっちゃってるようですね(苦笑) 『とりとめぬ 風にはありとも玉すだれたがゆるさばか ひま求むべき』 そんな業平に返した和歌は全く相手にしていないという内容のもの… 風だからといって隙間から入ってくるなんて誰が許すのか…素っ気ない態度ですねw 噂になるほどだから魅力的な公達なのはわかるけれど所詮遊び人の顔だけ男 一夜限りの遊び相手としても相応しくないし帝が元服した暁には中宮、その妃になるのだから そんなある日、こっそり高子の屋敷に侵入した業平は夜這いですかw というか高子様の叫び声、あれだけ騒いでたら絶対家中に響いてると思うのですが(笑) 恋の炎に身を焦がすより風になって忍びたいと思った愚かな男の名前をお忘れか――… 売られた喧嘩を買うためにやってきたとじりじり距離を詰められて焦ることに 思わず念仏唱えてどうにか場をやり過ごそうとする高子様の反応がおかしすぎる♪ これも業平の遊びだったようで、あまりにもつれない態度だから悪乗りしてしまった 結局からかわれていただけだったけどさっきみたいな悲鳴では異性の心はつかめないと 高貴な顔に内着の韓紅が映えて美しい、古の神にもこれほどの異彩は生まれていない、 「初めてお見かけたしたときも韓紅の衣がお似合いで目を奪われた 間近でお会いした今愛さずにはいられない」 顎に手をかけての業平@諏訪部さんの口説きボイスー!!(〃∇〃)吐血しそうになりますw でもそのあとに見た目はいいけど中身が伴ってないとばっさり一刀両断されちゃって(苦笑) 外見と中身が伴わないのだから体はさぞや貧相と明らかに小馬鹿にされてる感じでさっさと立ち去ろうとする業平を押し倒し貧相かどうか自分の目で確かめてみろと啖呵を切ったー!! あはは、言ってから意味を理解して真っ赤になる高子さまが可愛いです♪ そんな高子さまのことが気に入ったのかまた来ると約束してその日は去っていったんですね 月日が過ぎ、業平と逢瀬を重ねていった高子さま 二人っきりになっても相変わらず遊んであげてると上から目線なのが素直じゃないw 本気だと言われたりして慌てふためいたりとホント可愛いなぁ♪ 遊びでこんなことができないのなら心にもないことをいって自分を貶めてはいけない… 抱きしめられてる高子さまだけど相手のペースに飲まれまいとほっぺた抓って抵抗w いずれ帝の妃となり会うことすらできない、本気といったところでどうすることもできない… 藤原家にとって入内は政の上で大きな意味がある、それを止めるすべなどもってはいない 遊びとして割り切ろうとしたし時が来たらいずれ…と思って最初は始めたことだったけど 今はもうそんな風には思えないし別れが来るとはわかっても別れたくなかったんだろうなあ(汗) 入内は務めであるし誇りでもあったのに今更どうしてと思い悩む高子に駆け落ちしないかと! 背負って走っていたもののあまりに着物が重いから脱ぐようにいったのに勘違いされたり って見てる分には雅だけど平安時代のあの重ね着ってある意味重労働ですよねw 高校のとき授業で十二単見る機会あったけど、モデル体験した友達が死にそうになってた(苦笑) そこまでいうのならと自分で歩くことにした高子さまだけど韓紅が似合うといってくれた から脱がないとこういうところ気にするのが乙女って感じで可愛い♪ 逃避行の最中、業平にいろんなことを教えてもらう高子さま大事に育てられたせいか 外の世界は知らないことばかりだけどどんなことがあっても業平がいれば安心だと言うのが… 馬の嘶きに迎えがきたことに気づき、その場に立ち止まった業平とのやりとりが切ない(汗) 意気地なしとあたる高子さまが…最初から逃げ切るつもりはなかったんじゃないのかな 逃避行を続け苦労させるよりも宮中に戻り平穏な日々を過ごした方が…と思ったんでしょうね そして何年も過ぎ、帝の母・仕える中将としてお互い再会することに! 涙にくれたこともあったけれど遠い日の思い出、心も穏やかになり遊んでみるのも悪くないと 歌しか取り柄のない阿呆と耳にしている、この場で一句歌ってくれないかと 『ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは』 屏風の川面の紅葉を韓紅とたとえまわりには景色を詠んだと見せかけたけれど… 「水くくる」で何を意味していたのか気付くことになったようで 韓紅の衣の中には最高の女がいた…内面もとても素敵だとと褒めてくれてたんですね あの時二人が重ねた思いは忘れない、入内前の二人だけの秘密というのがいいなぁ! 平安きってのプレイボーイだった業平、貴族の間では恋愛はおしゃれな遊びで文化 そんな業平とは真逆なタイプの兄・行平@遠藤さん!政虎さまだー(笑) 昇進し、因幡国守に任命された行平の祝宴が終わり、病で伏せている業平の見舞いに行こうと しかしそれは建前で実はお説教…近頃は紀有常からはあんな薄情な男に娘を嫁に出すんじゃ なかったとかわざわざやってきては色々聞かされているそうで一言言いに行くんですね 男運のよさを感じるという弘子にお互いの努力があるから、互いに努力できるほど思いやれる 相手と出会えたのだから運がいいし昇進も早い夫を持てて幸せだとよくできた奥さんだ~ 夫の単身赴任を嘆きもしない、物分りよすぎて無理をさせてないかと心配もつきもの… そして年の離れた異母兄弟の業平との初対面の印象は最悪だったようで(苦笑) 自分の部屋がなく家族と同じ場所を使うしかないのは母親の身分が低いせいで同じ家に 生まれていればよかったとズバズバ無邪気に言う業平に思わず手をあげちゃってたり まあ第一印象が最悪ならきっとそれ以上下がることもなかったはず…だったんじゃw 屋敷を訪れてみると思ったよりも元気そうな業平は心の病気に罹ってしまったのだとか 出世に興味ないわけじゃないけれど仕事より大事な用事があると話を逸らしちゃいましたね 妻の弘子も因幡に連れていかず、京都に残るのならしっかり慰める…って別の意味に聞こえる(笑) 人の妻の心配をするならまず自分を…と浮かれてるところへ船は帰るべき港があるのだから 旅ができるのだし、夫婦の努力を怠るなとお説教に入ったものの幸せの形はひとそれぞれ 行平にとっての幸せは自分にとっての幸せではないし自分の生き方を押し付けないでほしいと 父親の阿保親王がなくなったとき行平は25、業平は18 平城天皇の子として生まれ政に翻弄され続け苦しみぬいた末この世を去った 誠実すぎたせいでこんな顛末を迎えてしまったのかもしれない、報われないのなら自由に… と業平は感じるようになったのか、しかし父親が間違っていたとは思わないし誠実を貫き まわりに翻弄されず強く生きるのが弔いだろうとひたすら誠実を貫こうとしてきたのですね 不平不満の一つも言わない弘子に何かあればすぐに駆けつけると約束した業平に、因幡 から京都は遠いのだから自分の首をしめるような約束はしないでほしいし仕事を第一にと 「思い違いしてくれるな 私は自分にとって大事なものは何かわかっているつもりだよ」 因幡から京なんてあっという間、自分のことを大事だというのならずっとそばにいてほしいと 意地悪した弘子の提案にわざと乗る行平にニヤニヤ♪ 仕事から解放されて楽になったし早速今後を話し合うか二度寝するか… こんなやりとりもいつも色々我慢してるんじゃないかと感じた弘子を気遣ってくれたんでしょうね 心配はいらないしがあっても支えると嫁いだ時決めた、そんな弘子だから愛しい 強くないし強くなれるのは業平がいるからと本当にこの夫婦は大切に想いあってるんだなぁ! 『立別れ 因幡の山の峰におふる まつとし聞かば 今帰り来む』 「私は行かなくちゃ でも君が呼べば帰ってくる 必ず…」 本当にラブラブ&お似合いの夫婦で羨ましくなっちゃいますw 政変に巻き込まれるように息子達を臣下の身分にした父親のように、自分にとって大切な ものに出会えるときがきたらいいと弟のことを案じていた行平にもほっこりとさせてもらいました! 業平が高子さまに出会うのはその五年後…儚いながらも情熱的な恋をすることになるんですね♪ とりあえず視聴続行ですが感想はどうするかな~と迷ってるところです(笑) 次回「貞明と綏子」
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